月別アーカイブ: 3月 2012

2011年度を振り返る

今日で2011年度が終わりました。大学教員として10年目ということもあり、いろいろ取り組もうと思っていたのですが、振り返ってみると、今年度は公私ともに不十分な1年になってしまったな、と思いました。いろんなものに「流されて」しまったなぁ、と。日記もこの1年、書けなかったですしね。

2011年4月1日の日記を見ながら書いています。

研究については、共著で投稿中の論文が2本。自分の論文はなし。自分の研究としては、ICT活用関係でも大学教育関係でも、結局手つかずで終わってしまいました。また、文献を読む時間も不十分だったし、大きな反省点です。ただ、広島大の院生の研究にかかわることになり、勉強になっているので、これはよかったことの1つです。

大学についてですが、まずFD特別委員会の委員長としては、最低ラインの成果はあげられたかな、とは思っています。ただ、もっと新しいことをできればよかったな、とは思います。また、大学の改善のためにいろんな委員をすることになりましたが、こちらもまだまだ不十分。もっと形にしていかなければ、と思っています。

社会活動としては、FDフォーラムのシンポジウムのコーディネータを始めとして、講演などの仕事を依頼されることも増えました。これは、自分でもよくできたんじゃないかな、と思ってます。

教育については、授業については、もう少しきっちりやれるようにしたい、と思いました。ゼミについては、人数が増えてうまくできたかどうか心配ですが、卒論指導を含めてそれなりにできたのかな、とは思っています。ゼミ生に助けられた部分も大きいですが。ゼミが心の支えになっている部分も大きいですね。

優柔不断な性格なので、いろんなことをはっきり決められなかった、ということが原因の1つかな、と。優柔不断はそうそうなおらないし、それを解決するために、「しのぐ」ことを信条としているので、強い気持ちを持つように心がけたいと思います。

京都外国語大学に勤めて10年。人生で一番長く属している組織になりました。いま思うと、あっという間でしたね。京都外大での10年を振り返れば、楽しいこと、勉強になっていることが多く、本当にラッキーだったなぁ、と思います。

今日、4回生のオリエンテーションで担任の挨拶の時にも言ったのですが、学生がたくさんいる大学で仕事ができることはとても楽しいことだし、「頭よくなりたい」という思いは学生の頃から、ずっと持っています。この気持ちはこれからも変わらずに持って、過ごしていきたいと思います。

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シンポジウムで参加者に参加してもらうには(第17回FDフォーラム振り返り2)

さて、第17回FDフォーラム、シンポジウムの振り返りの続きです。

話者は決まりました。次は、どういうふうにデザインするか、です。

まず、FD関係のイベントに関わって、いつも思うことは、「勉強になりました」「こんなの、うちの大学ではできないなぁ」といった感想が多く聞かれるよなぁ、ということでした。

研修で、ピンポイントでそのまま自分の大学に活かせる話なんてないわけで、自分なりに、自分の大学で使えそうなところを抽出して、行動につなげてもらいたいな、と常々思っていました。そのためには、参加者に、いかに当事者意識を持ってもらえるか、ということが大事だと思いまして、導入でペアワーク、途中でグループワークを入れました。これはシンポジウムを引き受けた段階で決めていました。

まず、グループワークからの質問について。グループ議論を入れるのは、私がイベントをするときには、ほぼやります。山内先生@東大などが行なっているBEATセミナーなんかでもそうされています。

教員は基本的に話したい人種(笑)なので、ずっと話を聞いていたら、自分の意見を言いたい状態になっています。その後、そのままパネルディスカッションに行って、その日話せないままで終わったら、フラストレーションがたまってしまうこともあると思うのです。それに、忙しい中、わざわざ参加しているわけですから、意見もあるでしょうしね。逆に、職員はあまり話さない人が多い印象です。だから、聞いて満足、で終わらないように、話してもらうことが大事だと思っています。

パネルディスカッション(さらに人数が多ければ多いほど)の場合、挙手で発言するのは、大御所の教員か、自分の意見を述べたい人か、になります。生産的な議論につながるような質問ってでないことが多い、というのが経験則であります(もちろん、いい質問もあるんですよ)。なので、私が企画する(大人数が参加するタイプの)イベントでは、質問は挙手で行わないようにしています。

それで、今回はグループワークでは、感想を共有し、そのグループで質問を出してもらいました。参加者が900名以上ということでしたので、個別だけで対応するのは難しい、と考えていたので、この方式を取りました。個人的な質問も紙に書いていただけるようにしたのですが、基本的にグループで質問してもらうことによって、質問数を押さえることができると考えたからです(その中で個人の質問をする、というのは、よほどでないとしないと思うので)。

質問については、この紙の質問票を中心に置きましたが、メールとtwitterでも受け付けました。ただ、基本は紙で行うことを強調しました。会場でネットを使う人の比率が少ないことが予想されましたし、私の本業でもあるので、逆に「何でもネットかよ」という印象を与えないようには気を使いました。その中で、新しいこともやってるんですよ、というアピールを含める感じですね。ただ、twitterは、会場内でsoftbank(多くはdocomoも)がつながらない、ということで、やってくれそうな人が環境的にだめだった、というのが、とても残念でしたが、、、(苦笑)。それでも、たまにtwitterでいろいろ発言してくれた意見を拾ったり、メールでいただいた質問を使ったり(ある意味、個別質問のチャンネルを確保した、とも言えます)して、なんとなくネット使ってますよ、というイメージを作れたんじゃないかな、と思います。実際、今回のFDフォーラムについては、ネットでの質問は最初からかなりサブ的な位置づけにするつもり(多分、私が言うので、メインで使おうと思ってるのでは、と思った人もいるかもしれませんが)だったので、十分成功したと思います。このやり方については、登壇者のみなさんに興味を持っていただきました。

さて、最初に戻って、ペアワークです。1分間でなぜFDフォーラムに参加したのか、このシンポジウムにおける目的は何か、を話してもらいました。これは、中原くん@東大が仕切っていた大学生研究フォーラム2011のやり方を参考にしました。中原くん@東大のイベントでも(たとえば、ワークプレイスラーニングなど)、ペアワーク、ダイアログをいれることを意識されていますよね。

ペアワークを通して、参加者に参加目的を明確にしてもらい、最後にもう一度思い出してもらって、このシンポでその目的は達成できたのか?ということを考えてもらおうと思いました。たまたまですが、2/20に日本教育工学会のFD研修会で、鈴木克明先生@熊本大のIDの話を聞いて、改めて「目的を明確にする」って大事だよな、って思ったので、ここかなり意識しました。

あと、直接関係ないですが、深澤様@資生堂にパネリスト紹介をほめていただきました。これも、2/27の「いきいき研究室増進プロジェクトFORUM2012」 で、紹介してもらったのがかっこよかったので、「あー、私もかっこよく紹介したい」と思ったのでした(笑)。そのまま、まねるのはしゃくなので(笑)、「古畑任三郎」風にしてみたわけです。ただ、赤だとなんかよくない気がして、青くしてみました。まあ、導入に映画「就職戦線異状なし」 の話をつかったので、時代も合わせました。

というわけで、こんな感じでシンポジウムを企画した、というお話でした。

いろんなかたに「新しいね」と言っていただいたのですが、私がやった手法は新しくはない、ということです。こういうことに興味がある方は、中原くん@東大の「知がめぐり、人がつながる場のデザイン ―働く大人が学び続ける”ラーニングバー”というしくみ」 が参考になります。

たぶん山内さん、中原くんよりは、私のほうが、事前の決め事?が少ないのでは(行き当たりばったり感)、というイメージはもってます。これは感覚的なものなので、実際はわかりませんが。ちなみに、これは、関東のテレビと関西のテレビの違いにも似てるかなぁ、と思ったりしています。

あと、「FDフォーラム」という伝統があるイベントだということもあって、あまりはちゃめちゃはできないよな、とは思ってましたし、ちょっと抑え目にはしました。なので、私を知っている人は「緊張してるな」「今日は控えめ」という印象だったようで。まあ、900名が目の前にいたら、緊張するで(笑)。本当は、「就職戦線異状なし」の映画の話するところで、織田裕二か槇原敬之のものまねができたら、と思ってたのですが、そんなことできるすきまはなかったです(笑)。センスのいい扇子も持ってたんですけど、壇上では言葉にできないままでしたね(笑)。とはいえ、これまでFDフォーラムに参加してきた人などにとっては、だいぶ変わった印象を受けられたと思います。いろんな感想があるかと思いますので、何かありましたら、お教えください。

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シンポジウムの企画、登壇者を考えるとき(第17回FDフォーラム振り返り)

書く書く詐欺になるところでしたが、やっと書きます(笑)。

3/3、4に大学コンソーシアム京都主催の第17回FDフォーラムが京都産業大学でありました。
詳細はTogetterにまとめがあります。
JFDN Jr.のメルマガにも書いたので、また掲載します。

いろいろ工夫してみたりしたので、どういう考えでやったのか、ということを記録しておくことで、なんか役に立つかも、と思ったので、つらつらと書いてみます。

今年度は、私、FDフォーラムの企画検討委員を拝命(というか、知らん間になっていた(苦笑))しまして、企画・運営に関わりました。昨年度まで3年間、FD、大学教育についてがっつり取り組んできた、ということもあり、委員会の中で、今年度はキャリアに関するテーマを扱うということで議論が進みました。

私は今年からの委員なので、ほうほう、と思って聞いていたのですが、初日のシンポジウムを担当する委員を決定する段階になって停滞。そんな中、指名され、雰囲気で「じゃあ、やります」といってしまい、あれよあれよという間に、まさかの初日シンポジウムを担当することに。まじですか、と思ったのも、後の祭り(笑)。

キャリア教育については、素人なので、困ったぞ、と思いつつも、やるからには、いいものにしたい、と思って、いろいろ考えてみました。

まず、タイトルですが、「企業が求める人材って、大学で育成しないとだめ?」としました。くだけてる、という印象を持たれた方もあったと思いますし、いろいろ意見もあったらしいのですが、まず、世に流れる「企業は即戦力がほしい」「大学で何を教えているんだ」という、ステレオタイプな意見を全面的に否定したい、というのがありました。

その上で、ややキャッチーな方がよかろうと。FDフォーラムは1000名前後の参加者があり、大学教員のみならず、職員も多い。半数は初めて参加(大学から出張してきてね、ということが多いのだと思います)。といった条件を考えると、やや軽い感じのほうが参加しやすいだろう、と考えました。また、問いかけにしているのは、1回はYesかNoか考えるかな、っていう狙いも少しあります。この問いは最後まで有効に機能しました(児美川先生の最後の発言に助けられた、とも言いますが)

シンポジウムを考える上で、全体的に参考にしたのは、溝上先生@京大が中心に行なっている大学生研究フォーラムでした。今回、担当することになったときに、すぐにこれが頭をよぎりました。キャリア教育に詳しくないので、登壇者の候補もついつい、大学生研究フォーラムで話を聞いたことある人ばかりが出てきてしまいます。

ただ、参考にしつつ、差異も出さないといけないなぁ、と。 だって、「ああ、あれ溝上さんのイベントによく似てたよね」と思われるのも、なんかねぇ(苦笑)。

というわけで、参考にしながらも、自分なりに登壇者を探さなければ、ということになります。

パネリストについては、当初、大学教員2名、企業の方1名、という枠組みを考えました。
・キャリア教育全体の概観のお話をしていただける人、
・企業の視点から、採用や教育のお話をしていただける人、
・大学のキャリア教育の実践をお話ししていただける人
かなぁ、と。

実践については、会場校で、キャリア教育で有名な京都産業大学から1名お願いする、ということで決まりました。後日、松高先生をご紹介いただきました。

次に、キャリア教育全体のお話をしていただける人です。
キャリア教育の本を読みあさっていると、児美川先生@法政大の「若者はなぜ「就職」できなくなったのか?―生き抜くために知っておくべきこと」という本が面白い。共感しまくり。でも、話を聞いたことないしなぁ、どんな人かなぁ、と。本や論文が面白いのと、話が面白いのは、別の話なので、どうしようかと思っておりました。そんな時に、山田くん@愛媛大のブログ「若者の「就職」問題に関する講演」(当時、島根大)に、児美川先生の講演の感想が書いてある。山田くんがこう書いてる、ってことは、きっと面白かったに違いない、と思い、ご登壇のお願いメールを送ったのでした。すぐにご快諾いただき、ありがたかったです。

さて。

企業の人とか、知り合いいないんですけど。いや、友達はいますよ、そりゃ。でも、人事部長とか、いないよ。どうすりゃいいのさ、ハニー。しばらく途方にくれておりました。

そういう時に、救いの手は差し伸べられます。すばらしい。

ベネッセの小村さんから「産学協同 就業力育成シンポジウム」の案内メールがMLに届きました。メンバーを見ると、超豪華。まじか!この人脈を頼るべし!

小村さんはこの2週間ほど前に初対面。中野さんから学会前日に誘っていただき、ベネッセを見学した後、3名でご飯を食べたのでした。「面白いことやりたい」エネルギーがすごくて、やっぱりすごい人はいるものだ、と思ったところで。なんてラッキー。間をとりもってください、とお願いしたところ、快諾していただき、資生堂の深澤様(人事部人材開発室室長)をご紹介いただけることになりました。

ここで、3名決まったわけですが、この流れ。私は司会だし、がしがし質問するのも難しそうだし、指定討論で小村さんにお願いしたら、面白いんじゃないの?せっかくだから、企業も2名ほしいよね、そりゃ。と思ったのでした。で、小村さんに相談したところ、上司の松本様をご紹介いただくことに。おおお、またすごいな、これは。

という感じで、登壇者が決まったのでした。実は指定討論者を置くことは最初考えていませんでした。自分がよく指定討論をやるのですが、議論の流れを決めるポジションで、かつ、他の人に比べて話す時間は短い。なので、普通はよく知っている人にしかお願いできないんですよね。ちなみに、私は指定討論するの好きなので、何かあれば呼んでください(笑)。

こんな感じで、シンポジウムの登壇者は決定したのでありました。みんなどうやって決めてるんでしょうねぇ。

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卒業式が終わりました

いまさらになりますが、3月19日に卒業祝賀会、3月20日に卒業式がありました。

卒業式終了後、中庭でゼミ生たちと写真をとりました。卒業生のみんながうれしそうな顔をしているのを見ると、こちらもとてもうれしい気分になりますね。ゼミを担当して4年、卒業生を送り出すのは3回目になりますが、毎年、「これでよかったのかなぁ、もっといろいろできたんじゃないのかなぁ」と思うことばかりなのですが、みんなの顔を見て、「まあ、よかったのかな」と思うことにしています(笑)。

毎年、同じことを言うことになるのですが、京都外大の卒業生のみなさんには、ぜひ、京都外大を卒業したことを「誇り」に思って、これからいろんな場所で活躍してほしいと思います。うちの大学は、とてもいい大学だと思います。もちろん、課題はいろいろありますが、教員も教育に熱心だし、職員も真面目だし、学生もがんばって勉強しています。だからこそ、京都外大を卒業したことに自信と誇りをもって過ごしてほしい、と思います。

大学でいろんなことを学んだと思いますが、教員が言っていることが、すべて正しい、ということはありません。また、答えが1つしかない、という問題も、そんなに多くはありません。ただ、大学では、いろんなことを考える経験をしてきたと思うのですが、その「考えること」がとても大事な営みになります。

みなさんに1つ伝えたいと思うことは、「みなさんは、これからも一生学び続ける」ということです。私も日々学ぼうとしています。本を読んだり、人に教えてもらったり、いろいろな方法があります。学生からも学ぶこともたくさんあります。

だから、みなさんも素直な気持ちを持って、いろんな人、いろんなことから、学ぶことを続けてほしいと思います。

卒業生がいろんなところで頑張ってもらうことによって、京都外大の評判が良くなりますからね。卒業生には頑張ってもらわなければ(笑)。

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