シンポジウムで参加者に参加してもらうには(第17回FDフォーラム振り返り2)

さて、第17回FDフォーラム、シンポジウムの振り返りの続きです。

話者は決まりました。次は、どういうふうにデザインするか、です。

まず、FD関係のイベントに関わって、いつも思うことは、「勉強になりました」「こんなの、うちの大学ではできないなぁ」といった感想が多く聞かれるよなぁ、ということでした。

研修で、ピンポイントでそのまま自分の大学に活かせる話なんてないわけで、自分なりに、自分の大学で使えそうなところを抽出して、行動につなげてもらいたいな、と常々思っていました。そのためには、参加者に、いかに当事者意識を持ってもらえるか、ということが大事だと思いまして、導入でペアワーク、途中でグループワークを入れました。これはシンポジウムを引き受けた段階で決めていました。

まず、グループワークからの質問について。グループ議論を入れるのは、私がイベントをするときには、ほぼやります。山内先生@東大などが行なっているBEATセミナーなんかでもそうされています。

教員は基本的に話したい人種(笑)なので、ずっと話を聞いていたら、自分の意見を言いたい状態になっています。その後、そのままパネルディスカッションに行って、その日話せないままで終わったら、フラストレーションがたまってしまうこともあると思うのです。それに、忙しい中、わざわざ参加しているわけですから、意見もあるでしょうしね。逆に、職員はあまり話さない人が多い印象です。だから、聞いて満足、で終わらないように、話してもらうことが大事だと思っています。

パネルディスカッション(さらに人数が多ければ多いほど)の場合、挙手で発言するのは、大御所の教員か、自分の意見を述べたい人か、になります。生産的な議論につながるような質問ってでないことが多い、というのが経験則であります(もちろん、いい質問もあるんですよ)。なので、私が企画する(大人数が参加するタイプの)イベントでは、質問は挙手で行わないようにしています。

それで、今回はグループワークでは、感想を共有し、そのグループで質問を出してもらいました。参加者が900名以上ということでしたので、個別だけで対応するのは難しい、と考えていたので、この方式を取りました。個人的な質問も紙に書いていただけるようにしたのですが、基本的にグループで質問してもらうことによって、質問数を押さえることができると考えたからです(その中で個人の質問をする、というのは、よほどでないとしないと思うので)。

質問については、この紙の質問票を中心に置きましたが、メールとtwitterでも受け付けました。ただ、基本は紙で行うことを強調しました。会場でネットを使う人の比率が少ないことが予想されましたし、私の本業でもあるので、逆に「何でもネットかよ」という印象を与えないようには気を使いました。その中で、新しいこともやってるんですよ、というアピールを含める感じですね。ただ、twitterは、会場内でsoftbank(多くはdocomoも)がつながらない、ということで、やってくれそうな人が環境的にだめだった、というのが、とても残念でしたが、、、(苦笑)。それでも、たまにtwitterでいろいろ発言してくれた意見を拾ったり、メールでいただいた質問を使ったり(ある意味、個別質問のチャンネルを確保した、とも言えます)して、なんとなくネット使ってますよ、というイメージを作れたんじゃないかな、と思います。実際、今回のFDフォーラムについては、ネットでの質問は最初からかなりサブ的な位置づけにするつもり(多分、私が言うので、メインで使おうと思ってるのでは、と思った人もいるかもしれませんが)だったので、十分成功したと思います。このやり方については、登壇者のみなさんに興味を持っていただきました。

さて、最初に戻って、ペアワークです。1分間でなぜFDフォーラムに参加したのか、このシンポジウムにおける目的は何か、を話してもらいました。これは、中原くん@東大が仕切っていた大学生研究フォーラム2011のやり方を参考にしました。中原くん@東大のイベントでも(たとえば、ワークプレイスラーニングなど)、ペアワーク、ダイアログをいれることを意識されていますよね。

ペアワークを通して、参加者に参加目的を明確にしてもらい、最後にもう一度思い出してもらって、このシンポでその目的は達成できたのか?ということを考えてもらおうと思いました。たまたまですが、2/20に日本教育工学会のFD研修会で、鈴木克明先生@熊本大のIDの話を聞いて、改めて「目的を明確にする」って大事だよな、って思ったので、ここかなり意識しました。

あと、直接関係ないですが、深澤様@資生堂にパネリスト紹介をほめていただきました。これも、2/27の「いきいき研究室増進プロジェクトFORUM2012」 で、紹介してもらったのがかっこよかったので、「あー、私もかっこよく紹介したい」と思ったのでした(笑)。そのまま、まねるのはしゃくなので(笑)、「古畑任三郎」風にしてみたわけです。ただ、赤だとなんかよくない気がして、青くしてみました。まあ、導入に映画「就職戦線異状なし」 の話をつかったので、時代も合わせました。

というわけで、こんな感じでシンポジウムを企画した、というお話でした。

いろんなかたに「新しいね」と言っていただいたのですが、私がやった手法は新しくはない、ということです。こういうことに興味がある方は、中原くん@東大の「知がめぐり、人がつながる場のデザイン ―働く大人が学び続ける”ラーニングバー”というしくみ」 が参考になります。

たぶん山内さん、中原くんよりは、私のほうが、事前の決め事?が少ないのでは(行き当たりばったり感)、というイメージはもってます。これは感覚的なものなので、実際はわかりませんが。ちなみに、これは、関東のテレビと関西のテレビの違いにも似てるかなぁ、と思ったりしています。

あと、「FDフォーラム」という伝統があるイベントだということもあって、あまりはちゃめちゃはできないよな、とは思ってましたし、ちょっと抑え目にはしました。なので、私を知っている人は「緊張してるな」「今日は控えめ」という印象だったようで。まあ、900名が目の前にいたら、緊張するで(笑)。本当は、「就職戦線異状なし」の映画の話するところで、織田裕二か槇原敬之のものまねができたら、と思ってたのですが、そんなことできるすきまはなかったです(笑)。センスのいい扇子も持ってたんですけど、壇上では言葉にできないままでしたね(笑)。とはいえ、これまでFDフォーラムに参加してきた人などにとっては、だいぶ変わった印象を受けられたと思います。いろんな感想があるかと思いますので、何かありましたら、お教えください。

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