2007年5月27日

廣瀬通孝編「ヒトと機械のあいだ」

ヒトと機械の関係を、機械の観点(ロボット、特にヒューマノイド)からと、ヒトの観点(福祉工学や神経工学)から考える一冊。

専門家以外のヒトを対象としている(と思われる)ので、平易な説明でとても分かりやすい。また、幅広い専門領域の話題があり、網羅的にヒトと機械のことを考えられる。

また、ライフログやロボットスーツから人工臓器など新しい技術の紹介もあり、体というハードと脳というソフトの問題についても述べられていて、興味深い。

大沢在昌ほか「小説こちら葛飾区亀有公園前派出所」

7名のミステリ小説家が、「こち亀」を題材にして書いたアンソロジー。実家に帰るときに、梅田駅で目にして買ってみたのだけれど、これはすごい。両さんを始めとする「こち亀」のキャラクタに、各作家の持つ作風やキャラクタと融合している。まさか、鮫島や古書屋が出てくるとは思うまい。

実際の漫画っぽいのは東野作品、こち亀の内容とものすごくリンクしているのは京極作品。でも、一番好みだったのは、今野作品だ。こち亀のキャラがほとんど出てこないのだけど、雰囲気がよかった。

さらっと読めるし、値段も手ごろだし、お薦めです。今野敏と柴田よしきの作品は読んだことがないので、読んでみようかしら。

2007年5月23日

森見登美彦「太陽の塔」

森見作品2作目。うーん、あんまり面白いとは思えなかったなぁ。。。「夜は短し歩けよ乙女」と同様、京大が舞台。端々にある学生生活のくだりは面白いのだけど、全体的にはよく分からない感じ。これが持ち味で、人気なんでしょうけどね。。。

2007年5月21日

森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

とある方に薦められて購入。京都の大学を舞台にした、不思議少女と頼りない先輩のラブ?コメディ。2章まではあまり面白いとは思わなかったが、個人的に3章が面白く、どんどん引き込まれていった。樋口さん、羽貫さんらのキャラクターが秀逸。大学時代をちょっと思い出させてくれて、もう1回読もうかなと思わせる、不思議な小説。

藤平芳紀「視聴率の正しい使い方」

視聴率に関する知識をまとめた本。授業で視聴率の話はよくするので、参考になった。天気の話などはよく聞きますよね。

ただ、後半部分の視聴率の限界や未来についての記述は、少し分かりにくかった。「視聴”質”」とよく言われるが、なかなか難しい。デジタル放送になれば、もう少しいろんな手法は使えるのではないのかな、と素人目線では思うのだけど。どちらにしても、多チャンネル時代になれば、今の視聴率はそれほど重要ではなくなるかもしれない。

2007年5月18日

鈴木真理子・永田智子編「明日の教師を育てる」

真理子先生、永田さんのインターネットを活用した教科教育法の実践をまとめたもの。まさにティーチングポートフォリオだなぁ、と思って読んでいると「おわりに」にそう書いてあった。そりゃそうだよね(笑)。

クラスメイト、先輩、現職大学院生、分野の専門家、とさまざまな人とのコミュニケーションにより、指導案を改善していくという試み。現職院生や専門家とのコミュニケーションは有用である反面、学生にとって厳しいものになってしまう危険性もある。その時の授業者の役割というのが重要であるよなぁ、ということを再確認した。また、掲示板の分析による知識構築の変容などはとても興味深かった。

研究者として、教職科目担当者として、参考になる1冊です。

2007年5月16日

森博嗣「イナイ×イナイ」

新シリーズ。もはや、長編小説の1章という感じになってきている。ざっと読んでると、ずっと出ている人物の関係を思い出せない。。。ファンの人はちゃんと覚えてるんだねぇ。

ただ、豪邸に住む主人が死んで、継母、双子姉妹と行方不明の兄を取り巻く事件、という背景だし、Gシリーズよりは、単体のミステリ作品としての完結度は高いと思うので、読みやすかった。

2007年5月15日

阿刀田高「脳みその研究」

お得意のブラックな短編集。表題の「脳みその研究」もよかったが、一番好きなのは「小説ウイスキー教室」。「笑ゥせぇるすまん」を思い出させるような雰囲気、オチもよい。

ちょっと休憩、というときに1本ずつ読むのがいい。

2007年5月13日

久保田賢一「ライフワークとしての国際ボランティア」

久保田先生のライフストーリーがつづられた本であり、海外青年協力隊やJICAなどの国際ボランティアについて率直に述べられている。正直、ここまで書いて大丈夫なの?とも思ったけど、これが久保田先生の味なのだろう。

海外ボランティアに行く動機として、役に立ちたいといったものだけではなく、何かチャレンジしてみたいとか、自分探しとかでもいいと書かれている。実際に海外青年協力隊での活動は、私のような素人が想像している「役に立つ実践」がすぐにできるというわけでもない、ということが分かる。さまざまな環境で苦労したり、現地の人たちと関わることで、現地の人たちもボランティアの人たちも学んでいく、ということのようだ。

国際協力に興味のある人にとっては、とても参考になる本だと思う。大学でも機会を見て紹介したい。

2007年5月11日

横山秀夫「深追い」

 

 

 

 

 

 

2007年5月 9日

中井浩一「大学入試の戦後史 ―受験地獄から全入時代へ」