第13回大学教育研究フォーラム

京大高等教育センター主催の第13回大学教育研究フォーラムに参加。午前は個人発表を聞く。赤堀先生@東工大が発表されていて驚いた。授業技法に注目して映像教材を作成し、iPodで見れるようにしたものを発表していた。なかなかよさそう。その後、新院生と昼食とりつつ、打ち合わせ。

午後は基調講演とシンポジウム。寺崎先生のお話は難しくも興味深いものであった。学部の形成のあり方から大学のあり方まで、歴史を追いつつお話された。ディシプリンを越えた課題を解決することが大学たらしめるものであること、「『学生の目線をどれだけ入れられるか』が大学改革のキーポイント」という言葉に説得力があった。

シンポジウムでは専門教育と教養教育についてのお話。とても面白かったが、特に土井先生@京大法学のお話がとても明解で興味深かった。幅広い法律家を育成することが重要であること、法曹としての教養は2つあるが、リベラルアーツよりも法学以外の他分野の知識を獲得する方がいいだろうということ、法学部は何もしなければロースクールの準備機関となってしまうだろうからあり方を考える必要があることなど。最近、専門教育の立場からあまり考えることがなかったので、自分の視点も見直されたし、考えるきっかけになった。

懇親会。久々に会う仲間たちと話できるのがとても楽しい。

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このページは、村上正行が2007年3月27日 23:55に書いたブログ記事です。

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