2009年11月アーカイブ

入試業務2日目。今日まで公募制推薦入試。事務仕事して、夕方に歯医者。

一昨日の京大「情報社会と人間」では、SNSの話題。歴史や特徴などについて説明した後、サンシャイン牧場について話した。

「これで、虫を入れると収穫量が5%下がって、虫を退治すると12%上がって、・・・
 マイミクの畑から1つずつ採れるんですよね。」
何の授業や(笑)。

こういったゲームはソーシャルゲームと呼ばれるが、mixiとしては予想以上のユーザー獲得、維持につながっているのでは、と思う。そもそもアプリを始めたのは、ユーザー数の増加が停滞し始め、人気も落ちつつあったからだと思われる。

「日記とは書かないけど、サン牧とニュースだけmixi使う」というユーザは増えているようだ。ちなみに運営企業のRekooに日本法人ができ、「サンシャインタウン」とか「サンシャイン深海」とかいうのもできるらしい。深海って(笑)。深海魚を育てるのかなぁ。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091110_327883.html

そこで、課金や情報流出に問題についても紹介。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0911/04/news038.html

課金を導入したらいきなり4200名の情報が閲覧可能な状態になってしまった、ということだ。

ネットゲームでは、課金はよくある話なのですが、今回のトラブルは、運営会社が中国ということや、mixiアプリとしても初めてだ、ということも原因の1つかもしれません。まあ、いまや200万人程度がユーザー登録していますから、想定外だったかもしれません。

ネットで儲けようと思うと、広告か課金しかありませんから、これからいくつかのmixiアプリは課金に流れていくでしょう。なので、いまはmixiアプリ自体はユーザーの勧誘を熱心にしていますね。
たとえば勧誘メール3通送ったらなんかアイテムがもらえる、とか。他にも、相互広告も可能になるかもしれませんね。

mixi自体としてもこれが1つの大きな狙い、だと思われる。すなわち、Webアプリのプラットフォームを狙っている、ということ。ここを押さえてしまうのが、現代社会の有効なビジネスモデルだ。テレビや新聞、CDが凋落しているのも、ここに原因があると言える。しかも、mixiアプリの場合、トラブルが起きても「申し訳ない。監督不行き届きでした」ということで、直接の責任はアプリ運営側なることも多いだろう。ただ、ケータイアプリと違って課金が難しいので、その点をどうクリアしていくか、が問題になりそうだ。

ちなみに、ゲームをビジネス教育に活用したものを、シリアスゲーム、と言って、英米では以前から研究が行われており、3年ほど前から世界的にかなり注目されている。日本教育工学会でも「ゲーム・シミュレーションを利用した教育:現状とこれから」という課題研究セッションを作ったりして、日本でもこれから広がる可能性はありそうだ。

ちなみに、アメリカでは大学経営シミュレーション("Virtual U")があって、職員研修に使ったりしている。

以前の日記で「ドラクエ9を教育に活かせないものかしら?」のときにも書いたけれど、こういう仕組みを教育に使えないものか、と日々考える。あ、仕組みの勉強ネタ(ゲームのネタとも言う(笑))はまだあるので、おいおい。

入試業務1日目。今日は公募制推薦入試。その後、いろいろ仕事。夜にこの日記を書く。

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またもや日記がたまってしまいました。遅くなりましたが、まずはこの話。

11月13日は午後に授業を終え、出張に向かいました。新幹線で移動中に、業務仕分けに関する情報をtwitterで必死に収集していました。業務仕分け3の部屋のハッシュタグは #shiwake3です。

結果として、科研費の若手や若手研究者支援も縮減されました。結果を知った金曜日の夕方は電車の中で1人かなり怒っていましたが、時間もたって、少し落ち着いてきました。出張中に考えたことを書いておきます。

事業仕分け当日は多くの方がライブも見ていたと思いますし、twitter上ではかなり盛り上がりましたが、概ね20代、30代の研究者だったようです。やはり、当事者性が高い、ということがあるでしょう。政権が代わり、今回の変化が起こったわけですが、いい面、悪い面があったといえます。仕分けが公開されてリアルタイムに生の情報を手に入れることができたわけですから、これは大きな変化ですし、とても良いことだと思います。ネット上では映像や音声も記録されていますし、まとめページもできています。テキストにも起こされています。

なんにしても、これから、研究者はいろんなところにアピールしていく必要が出てきた、といえます。まずは一般市民、そして議員、官僚に研究の意義をアピールしないといけません。そうしないと研究費全体が減ってしまいます。

その際、まず気になっているのは、今回の結果を、50代、60代の大学教員はどう思っているのか、ということです。世代で分けて簡単に考えるのはよくないことだが、やはり気になります。とくに議員や省庁などに訴えかけていくときに50代、60代の研究者にも協力して動いてもらう必要があるでしょう。

どうしても今回の仕分け結果を見てしまうと、赤木智弘の「「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。」ではありませんが、一度ガラガラポンにして、世代の損得の壁を打ち壊したくなります。50代、60代で、のほほんとしている大学教職員を一掃して、20代、30代で職がなくもがいている優秀な研究者たちと入れ替えたい、という気分になってしまいます。そういうことがないように協力体制をとっていく必要がありますね。

次に大学職員の役割も大きいですね。今回の業務仕分け、特に研究費などについて大学職員が危機感を持っているかどうか、は重要です。もし、職員が研究費削減について危機感を持っていないのであれば、まず職員にしっかりと説明をして、職員と協働体制をとらなければよい方向に進めません。まず大学の屋台骨をしっかりしなければ、大学の外から見たときに、研究者はお金だけをねだっているように見えるかもしれないですから。

とにもかくにも、この変化をいい意味でとらえて、研究者として、いろんなことを訴えていかないと、と思いましたし、政治にもしっかりかかわっていかなければならない、ということも感じました。

これからもう一度資料を読んで、文部科学省へのコメント(「行政刷新会議事業仕分け対象事業についてご意見をお寄せください」)ヘのメールを考えたいと思います。

京大デー。「情報社会と人間」では、先週から野村総研のSITECUBEを使った授業。学生を半分に分けて、半分の学生はパソコン教室でSITECUBEを活用して仮想空間上で授業を受けている。特殊な環境だが、これもまた授業のテーマに関連するのでよしとする。

SNSについて。SNSの歴史や特徴などについて話した後、サンシャイン牧場について少し話す。この辺は明日の日記に。

昼食会、急遽、中村君の論文打ち合わせをすることになり、角所先生@関学とPolycomにつないでミーティング。最初音声の設定がうまくいかず右往左往。難しいね。方針は決まったので、あとはがんばってもらおう。その後、ちょっと相談を持ちかけられ、簡単に回答。

京都外大へ。名古屋大学大学院教育発達科学研究科の伊藤先生、阿曽沼先生、院生6名、九州大の田中岳さん、が訪問に来られており、議論に参加する。院生はすべて大学職員であり、フィールドリサーチの一環で訪問されたそうだ。テーマはIRで、午前中は同志社大学、翌日は立命館大学に訪問とのこと。もう1つがうちでいいのか?とちょっと思いつつ(苦笑)。

私は1時間程度の参加だったが、いろんな大学の職員の声が聞けてとても勉強になった。IRが何か?日本でIRはどうあるべきか?と議論するのは簡単だが、実践に結びつきにくい。職員は各大学でさまざまな文脈と課題を持って、大学院で勉強されていると思うので、その点をしっかりと頭に置きつつ、勉強し、研究していただければとありがたい、と思う。間違っても評論家になってはいけない。勉強すると面白いも多いので、ついつい研究や勉強の話と自分の現場の話と、分けて考えてしまうことになるが、職員の強みは"現場を持っている"ということだから、勉強したことをどう現場に活かすか、逆に現場の問題点を研究の視点からどのように見ていくか、ということが重要になってくると思う。

もちろん、大学教員も同じだ。大学教育改善を考えるときに、同じように考えないといけない。全てを具体的に満たす理論なんて存在するわけがない。逆に、現場の問題に理論が役に立たないなんてこともない。要は「どう使うか、どう考えるか」ということだ。教員と職員は立場や役割は違えど、大きな目標は同じ。相手を尊重しながら連携して大学改善に取り組んでいかなければならないと思う。

途中で抜けて京大に戻る。「情報科学演習」。HTML1回目。CSSの説明は難しい、、、。

そして、名大のみなさんのいる懇親会会場へ。議論の続き?で盛り上がる。実に楽しい。ただ、違う大学だからこんなにさっくりと盛り上がれる、という面もある。こういう関係を同じ大学内でどうにかしてできないものだろうか、と思案してみる。これが難しいのよねぇ、、、。

脂ぎっしゅな体

「言語と平和Ⅱ」。レポートを振り返って作成した2分間スピーチについて小グループに分かれて発表し、議論する。うーん、もうちょっとやり方を工夫すべきだった。反省。その後、グループプレゼンのテーマについて考えてもらう。

「資格情報処理Ⅱ」。企業とは、というお話。京都外大の組織についても説明する。

「現代社会研究ゼミ」。卒論発表3名。仕上がりが遅い学生もいるので、頑張ってもらわねば。

先日、大学で受けた健康診断の結果が返ってきた。

脂質代謝が高いよ、ということだった。コレステロールや中性脂肪が高く、特にLDLコレステロールが高いとのこと。脂ぎっしゅな体だ、ということですね、、、(泣)。

LDLは以前から高めでしたが、今回はどんと上がっていた。。。ほかのは2年前では正常値だったのが、今回は少しはみ出てますよ、くらい。

まあ、2年前から比べても5キロ増だから仕方あるまい。。。勤めだした8年前から比べると10キロ増。

これを機にこんどこそ、食生活と生活習慣を改善しなければ。

午前中はお休みにする。

午後からセンター会議。諸々の相談。

短大「数的理解」。組合せ。この辺、難しいね。おまけ問題は論理の話。「正直村とうそつき村」とか。

院生と原稿について相談。なかなか面白いテーマで興味深い。

同志社「教育工学」。中間レポート発表会。教育に関する内容で好きなテーマについてPowerPointにまとめてもらい、グループに分かれてプレゼンテーション。相互評価をさせる。今年はえらい熱心な議論になり、授業時間を越えることになった。7限にも関わらず、ここまで熱心だったのは初めてのことで、だいぶうれしい。学生の意識が高かったんだろうが、授業としても何か要因があったのか、考えておきたい。

11/8~11/13の記録

11/13
午前中は出張準備などで、どたばた。
午後「ICTの活用Ⅱ」。グループ分け。私の準備が悪かった。。。要反省。

急いで広島へ。「第20回教育システム若手の会@広島」。ここは改めて。

11/12 
「調査・統計の基礎」。今日から質問紙作成のフェーズ。質問紙作成時の注意事項を説明して、後半から作成に入ってもらう。

教授会。

ゼミ生2名が来て、卒論に関する議論。自分としても勉強になる話題で興味深い。

11/11 
京大デー。「現代社会と人間」。Amazonについて。後半は、協調フィルタリングの話な度を中心に。

「情報処理演習」。標準偏差、分散、偏差値、相関についてExcelで求める。京大生でも標準偏差や偏差値の求め方を知らない、というのには驚く。この辺は生活にも必要なので、どこかでちゃんと教えてほしい。もちろん数学のカリキュラムには入っているんだろうけど、受験にほとんど出ないこともあって、重要視はされてないと思われるので。

11/10
「言語と平和Ⅱ」。前期「言語と平和Ⅰ」レポートの振り返り。もうちょっとしっかり添削できればよかった、、、。でも、みんなやるときは一生懸命やっている。

「資格情報処理Ⅱ」。第1回小テスト。今年は成績優秀者が多くて驚く。

「現代社会研究ゼミ」。今日から卒論発表。2名。合間に卒業アルバムの写真を撮る。あんなのでよかったのかな、、、。

11/9
センター会議。短大「数的理解」。順列。組合せと混ぜると分からなくなる。「選び方は?」といっても、順列か組み合わせかそれ以外か、は分からないのだ。院生たちから統計に関する相談。

同志社「教育工学」。プレゼンテーション(授業時)に関するお話と、プレゼンを取り入れた授業実践について。

11/8
休みだったはずですが、科研を書いていたですね。
夜中に最終版完成。人間、学習しませんよね、、、(泣)

バーベキュー!

科研申請打ち上げのバーベキュー。あたってないのに打ち上げっていいのかしら(笑)。

というわけで、京大美濃研に行く。私はほとんど準備することなく、、申し訳ない。車に乗せてもらい、1時間ほど淀川河川公園 大山崎地区へ。バーベキューの敷地があって、とてもいいところ。こんなところがあるんですね。

現地集合にて、合計10名集まる。男性6名、女性2名、幼児2名、で男性の年齢層は広く、なんか謎の集団(笑)。みんなアウトドアな方々なので、バーベキューのセッティングやテントの設置など、着々と進んでいく。また具材も前日に準備されていたら、各家庭でおにぎりやケーキなどいろんなものを作ってきてくれていたり。すごいなぁ。私は本当に食べるだけ(笑)。

バーベキューを食べながらい、いろいろ大学のよもやま話を。

いやー、楽しかったですね。休日って感じです。

やっと日記が現実時間に追い付いた(苦笑)。記録の意味もあるので、簡単な内容が多いが、それはそれで。

大阪で用事を済ませて、大学へ。授業準備など。

午後から「ICTの活用Ⅱ」。個人プレゼン。前回よりはちょっとよくなかった印象かな。

その後、査読など。

夜は飲み。トークを楽しむ。

大学へ。ひそかに12日ぶりだった。これほど長期間大学に来なかったのは、6年前に1ヶ月間海外セミナーの引率でオーストラリアに行って以来はないだろうか。夏休みでも冬休みでも長くて1週間だもんね。レターボックスには大量の郵便物が、、、そりゃそうだわね(泣)。

「調査・統計の基礎」。出席者が少ない。。。質問紙作成における注意事項と視聴率、CMの話。「ウーノ フォグバー」などを例に使って、ここ数年のCMの流れを説明。3年前はWeb連動CMの話をしていたのだが、URL入力→検索、の流れとか、WebにCMの場面を含んだショートムービーを載せる→減少、と流れを説明し、最近CMは話題性を持たせてワイドショーやWeb上のニュースなど他の手法で目立たせようということが多くなっている、といった話。この辺の話は面白かったようだ。しかし、毎年内容変えないといけないので、大変。。。

珍しく会議もなく、研究室で事務作業をひたすらこなす。

夜は大阪へ。

京大デー。「情報社会と人間」。Amazonの話を中心に展開。ロングテールとか協調フィルタリングとか。

昼食会の後、楽友会館へ。院生といろいろお話。

「情報科学演習」。Excel初級。関数とグラフの説明。まあ、問題なし。

帰宅後、少し仮眠をとって科研の最終作業。これまでに書いた申請書を再度読み直して、内容を修正していく。結局明け方までかかる。。。なんとか通ってくれるといいんだけど。


だらだら

文化の日でお休み。昨夜遅かったので、昼までぐっすり。だらだら。

作業が一段落して、ジュンク堂へ。今日はBALのほう。いろいろ買っちゃう。

帰宅後、だらだらして、授業準備など。

さすがに時差ぼけ

朝は普通に目が覚める。幸い、大学が学園祭ということもあって、家で作業。学園祭は盛り上がったのかなぁ。 科研の申請書書きなど。

さすがに時差ぼけか、夕方寝てしまう。

夜は同志社「教育工学」。DSの教育利用についてなど。

帰ってから、寝れない。。。うむむ。

E-Learn2009を振り返る

羽田着。m-Learnに参加していた渡辺君、御園君に会えるかも、という話だったがニアミスに終わる。そのまま乗り継ぎ手続き。

伊丹への飛行機は天候不良などのためで遅れて出発。ちょっと揺れた、、、。

伊丹着後、空港バス、地下鉄で帰宅。ふぅ。

今回のE-Learn2009に参加して感じたことは、もう少し国際会議を意識した内容にしないといけないのかも、ということだ。きっちりとした研究方法をとったものよりは、新しい技術を利用したとか、そういうキャッチーなものの方が議論も盛り上がる印象を受けた。2、3年前はゲームを活用した教育の話も多かったし、同じ内容を発表するにしても少し考えた方がいいのかもな、と思った。もちろん、研究は研究としてしっかりやって、国際ジャーナルへの投稿を視野に入れるなどの必要があるな、と思った。

なにはともあれ、いろいろ考えたり、モチベーションを高めるいい機会になったな、と思う。年に1回は発表しないとな。

 

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