2010年1月アーカイブ

とりあえず1月最後。

1/31 「龍馬伝」を見たり、「リトル・チャロ」を見たり。

1/30 論文書こうと思ってしばらく頑張るが、今回はあきらめる。

1/29 補講。これで今年度の授業が完全に終了。採点の祭典。

1/28 京大高等教育センター研究合宿。広田先生@日本大の講演を聞く。
   酒井さん、杉原さんと夜な夜な飲み。

節約しすぎた。。。

京大デー。でも、京大の授業はないので、自分の作業をする。今年度の予算使用の最終案を決定する。2月、3月は出張三昧なのだが、関西や近いとこばかりでお金がそんなにかからないことが判明。昨年度足りなくなったので、節約して使っていたのだけど、これなら上半期にもっと使ってもよかったなぁ。。。

後輩にCプログラミングのテストを見せてもらう。ふむふむ。参考になりますな。出来具合はどうやらかなり二極化するらしい。

昼食会のあと、楽友へ。院生2名とお話。新しい研究の道を切り開いてもらいたいですね。私もやらなければ。

美濃研に戻り、卒論、修論と戦っている学生やスタッフを眺めながら、仕事。たまにお話に参加したり。

論文を書かないといけないんだが、、、なかなか進まない。

午前中歯医者。長かった。。。いよいよ次に本歯が入る予定です。

昼休みに岩崎さんと打ち合わせ。すいません、まかせっきりで。。。

まだ、補講があるけれど追試験とか質問対応なので、今日で今年度の授業が終了。

「言語と平和Ⅱ」。グループプレゼン2回目。原爆について発表した班が多様な内容を含んでいてよかったと思いました。7班あったのですが、もうちょっと個々で調べた内容が統括されているといいんだけどなぁ、、、そこまでは難しいか。。。

「資格情報処理Ⅱ」。第3回小テスト。どうやら難しかったらしい。。。加減が分からないのよねぇ。

「現代社会研究ゼミ」。これまでの総括をして、ゼミコンパへ。みんなといろいろ話しました。若いよねぇ、当たり前だけど(笑)。

ゼミを担当するのが初めてだったので、本当に試行錯誤でした。しかも私は理系出身、大学は文系で文化も違うし、教養系のゼミなので学科も多様ですしね。自分としては楽しく過ごせたけれど、みんなのためになったのだろうか、もっとできたんではないだろうか、と思います。4回生17名(1名は進路変更で突然退学しましたが)、いろんな進路へ進むけれど、大学で勉強したこと、ゼミや卒論を通して学んだことを胸にして、これからも頑張ってほしいと思います。人生日々勉強ですからね。卒業式がこれから楽しみです。

授業もあと2日+補講。なんとか乗り切りましょう。

午前中は授業準備など。

午後、メディアセンターにて打合せ。

短大「数的理解」。先週に引き続き、SPIの非言語分野の模擬テスト。出席点、宿題、2回のテストで総合的に成績をつけることにしています。とはいえ、テストの主目的は訓練で、テストに慣れてもらうことが大きいです。

そう、今回は冬休みの宿題を出しました。授業でやった範囲、やれなかった範囲、含めて問題を48問。1日4問ずつ、12日で終わるように作りました。進むペースは自由なんですけどね。

12月には「いやだー」とみんな言ってたんですが、みんなちゃんとがんばってやってきました。すばらしいことです。それで、採点すると、結構できています。計算のための余白をとってあるので、自分でやっているかどうかは大体わかります。ひっかけ問題には、おおむねひっかかってるし、、、(苦笑)。うちの学生は真面目だなぁ、と感心しました。

で、テストなんですが、、、思うほどできてないんですよね、これが。みんなテストが苦手だ、ってことなんですね、たぶん。昔、塾で働いていた頃を思い出しました。どうやったらテストで実力を出せるのか、スピードを上げられるのか。その辺が次の課題と言えそうです。授業の中で、もっと時間を限った問題演習の訓練をしないとだめなんですね。来年度は少し修正したいと思います。

あまった時間で、エゴグラムをやりました。SPIでの性格診断テストは時間がかかるので。学生は結果に興味深々だったようで、感想に「あたってて驚き!」と書いてありました。

なにはともあれ、この授業で数学などに興味を持ってくれた学生が多くいたようで、その点はよかったです。次はテストの結果をもっとよくできるようにしないといけないですね。

研究室にて学生と少し話して、明日の小テストづくりなど。

とんカツ食べて帰宅。仕事2つ忘れていることに気づき、、、頑張ってやり始めました。


ぐだぐだ日曜日

ホテルをチェックアウトし、そのまま新幹線で帰洛。

昼寝してから、活動開始。読書したり、日記書いたり、ちょっと仕事したり。ちょっとぐだぐだな感じの日曜日でした。

新幹線にて東京へ。寺嶋君夫妻と待ち合わせて昼食。初めてお会いして楽しくお話ししました。

日本教育工学会編集委員会。いろいろ議題があって考えることも多い。

山田君@金沢大とお茶。近況、情報交換。編集委員会のときには、寺嶋君と昼食→委員会→山田君とお茶、が黄金スケジュールになりそうです。

そして、六本木へ。ちょっと遠回りになってしまってさまよったのですが、その際にたまたま「ルイーダの酒場」を発見しました。ドラクエのBGMが流れていて、なんやろなー、と思ったのですが。機会があれば行ってみたいです。

 

さて、そして「サードプレイスコレクション2010」@六本木スーパーデラックス。詳細はリンク先のWebを見てもらうのがいいと思いますが、14名のすごい話者たち(1名の話を聞くだけも十分面白いような)を集め、おしゃれな空間をデザインし、「学びのサードプレイス」を作り、そこで参加者たちが新しいつながりをつくり、自分(の学び)を振り返る、というイベントだったと思います。

「サードプレイス」とは、アメリカの社会学者オルデンバーグが提唱したもので、家庭でも職場(企業や学校)でもない「第3の場」が、人々の憩いの場になると指摘しています。カフェ、なんかもそうですよね。

 

私はいくつかの目的、問題意識を持って参加しました。
・東大の院生たちが企画・運営の中心であり、指導している院生にイベントを体感してもらう
・どのようにこのイベントをデザインしているのか(プログラム、空間など)を体感する
・この企画をなぜ実施したのか、何を目的にしているのか?
・参加者はなぜ参加したのか?何を求めているのか?

研究関係のイベントは企画・運営をしたことが多いですが、ワークショップについては実際詳しくないですし、こういうイベントも企画したことがありません。山内さん@東大中原君@東大が企画するイベントは、いつも興味をそそられるようにできているし、本当にいろんなところまで配慮がなされています。その2名に指導を受けている院生たちもいろんなことを考えているのはtwitterなどで知っているので、とても興味を持っていました。

内容については、「見せたがり日記」に詳しいし、よくまとめられているので、こちらにおまかせします。まさに丸投げ(笑)。全員のプレゼンを聞けなかったのでとても参考になりました。人が多くて後ろからはスクリーンが見にくかったこと、いろんな人と話しているとその時はプレゼンを聞けなかったこと、ということはありましたね。

当日も今もtwitterにて感想などが書かれています。ハッシュタグは #tpc2010 です。興味のある方は、ぜひ一度ご覧ください。ちなみに私は@munyon74です。この日のために、ってこともあって、写真を実物に変えてみたのですが、「エセコンサル」という評判です(笑)。実際より200%くらいさわやかに映っていますので、ご了解くださいませ。

感想はtwitterなんかのも書いているのですが、せっかくなのでまとめておきます。

もともと知り合いのいる人、プレゼンターの話を聞きたい・直接話したい人、にとっては満足できるものがあっただろう、と思いました。これだけ多彩でかつすごいプレゼンターがいる場もめずらしいですし、普通の講演会などではなかなか話す機会がないでしょうし。また知り合いがいれば、何が起こるか分からない場とはいえ、落ち着いて行動できる面があったのではないかな、と思いました。

対して1人で参加した人にはきっかけがないと話しかけにくい面があったのでは、と思いました。ドレスコードとして「スーパーデラックス」な一品を身につけてきてください、と指令がありました。また、当日には好きな色のモール(針金)を選び、「サードプレイス」を表現して身につけてください、ということも言われました。ただ、この仕掛けは全体としてはあまり使われないままでした。1回くらいは全体でやってみるのもよかったかな、と思いました。

あ、ちなみに私はゴージャスなものなど何も持っていないので、「センスのいい扇子」2010バージョンを買って持っていきました。虎の絵がドーンと入った銀色の扇子です。干支と阪神がかかっています。センスのいい扇子は数年間言いまくっていて周りでは飽きられていますが、こういう初対面の人と会う場ではまだまだ新鮮味があって効果があったようです(笑)。ますだおかだの干支ギャグ「すべっタイガー」も何回か使いました(笑)。

「ラーニングナンパ」した結果ですが、半分以上は「Learning Bar」に参加したことがあったのでこのイベントに参加した、という人で、恒常的な取り組みの強さを感じました。あと、たまたまなんでしょうけど、理系の人が多かったです。無意識にそういう人を選んでいたのかなぁ。

すごく驚いたのは、最初に声をかけてもらった方と、その後これに参加していると知らずに会った知り合い、が同じ企業(1人目は昨年入社、2人目は数年前にその企業を辞めて転職)ということに気がついて、1人目の人を探して引き合わせてみるとなんと部署まで同じだった、ということが起こりました。なんて世の中狭いんだ。実は連れて行った院生も、高校の同級生がプレゼンターの部下で参加していた、なんてことも分かりました。なんて世の中狭いんだ(2回目)。

あとでワークショップ部の舘野君、安斎君、牧村さんとお話しする機会を得ました。舘野君だけは会ったことがありましたが、ほとんど話したことはありませんでしたし、他に2名は初対面でした。それで、なぜこの企画をやったのか、研究者として研究に関係づけていくことなどはどう考えているのか、ということなどをお聞きしました。研究者としての目的という意味では近いですが、私とは全く違う感覚を持っているようで「なるほどー」と思うことが多かったです。自分として研究者のあり方も考え直す機会になった気がしました。また、ゆっくりお話ししたいな、と思いました。

こういう場を企画して実現にこぎつけた、ということは素直にすごいことだと思います。ワークショップ部のみなさんに敬意を表します。なんといっても10歳前後下の人たちですから、私も負けてられへんでー、という気分ですね。

えー、もう1月も後半ですよ。
やはりtwitterの影響かしら、、、なかなか日記に手がまわらないようになってますね。
いっぱい書きたいことがあるんです(特に本の感想)が、やはり書くのに時間がかかるというか、
エネルギーがいりますしねぇ。

正直なところ、ちょっとこの1月は心身ともに調子がよくなかった、ということもあります。
それほど仕事が多かったとは思わなかったのですが、いろいろ疲労しているのかもなぁ。
せっかくの2010年、ここから気持ちを切り替えて、がんばりたいぞ!と思います。

さて、今年度の授業もほぼ終わりに差し掛かってきています。

午前中はたまっている事務仕事。週1か2日でいいので、秘書というか、事務補佐員を雇いたいなぁ。来年度は考えるか。

午後「ICTの活用Ⅱ」。グループプレゼン。今日は「バーチャルユニバーシティ」のグループが良かったですかね。ただ、どのグループも最後のまとめが弱くて、各自調べた内容がバラバラになっている感じがあります。この辺はうまく教えていかないといけないですね。。。

事務作業の続き、メールの返事を書きまくる。大学の仕事もさばいていかなければ。そして明日の出張準備。帰りに祇園でお買物。ふふふ。

今日から外大の授業も最終になります。

「調査・統計の基礎」。再度、Excelへのアンケートデータの入力、集計、グラフの作成をおさらい。先週、授業したときに思っている以上に理解してなかったので、、、。これでレポートもなんとかいけそうな感じかな。

めずらしく会議のない木曜日。というわけで、大学の仕事をいくらかこなしました。

夜は大阪へ。ずっと疲労気味なのか、ストレスなのか、仕事がはかどらない日々が続いているので、ついでにスパワールドに行ってみました。

地下鉄動物園前駅を降り、現代の廃墟(苦笑)"フェスティバルゲート"を通り抜けて、スパワールドへ。

まごまごしながら、お風呂場へ。広ーい。今月は男性はアジアゾーン。ひのき風呂とDr.Spaがよかったです。ただ、サウナがもっと熱かったらいいなー。

あんまり時間がなかったので、風呂以外はゆっくり見てられませんでしたが、とにかく広い。ちょっとチープな感じもするけど(苦笑)、ゆっくりはできそう。1000円だったら、安いよね。でも、通常の2700円だと高いね。。。まあ、もうずっと1000円で行くんでしょうね。

今度は、スパワールドでゆっくりして、新世界で串かつを食べる、みたいな帰省にしよう。そうしよう。

大阪では、ひたすらメール書きして、読書。

仕事始めです

2010年の仕事始め。研究室はあまり片付いてないまま、、、あぁ。

まず、先日の研究会の後処理、査読判定など学会の委員会の仕事を片付けていきました。
あとは処理できていなかったメールに返事をして、来年度の時間割の編み直し。

これから3月にある研究会とかシンポジウムとかの準備や発表申込をしないといけないですね。
これが結構たくさんあってどぎまぎします。

学生の卒論を読んで添削しないといけません。予定より遅れているのですが、この作業は11日までに終わらせないと。頑張れ、自分。


教育システム情報学会では、特集論文「ネットワークコミュニティにおける学習・教育支援」(5/15〆切)(PDF)を募集しております。

それに先立ちまして、3/13に畿央大学で開催される教育システム情報学会研究会にて特集論文研究会を行います。名古屋大学の鳥海不二夫先生に講演をしていただく予定になっております。

発表申込〆切が1/8となっております。
特集論文に投稿をお考えの皆様、ぜひご発表いただけましたら幸いです。

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2009年度 特集論文研究会 発表募集
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担当:柏原昭博(学会誌編集委員会),小西達裕(研究会委員会)


SNS (Social Networking Service)を始めとして,ネットワーク上における
コミュニケーション支援技術の急速な進展に伴い,ネットワークコミュニティ
においてより高度な学習・教育支援が実現できる可能性が飛躍的に高まっています.
実際,代表的なプラットフォームとしてWeb上に有用なコミュニティ支援環境
の実現が試みられています.同時に,技術的な側面だけではなく,学習・教育
コミュニティをいかにデザインすべきかといった問題に理論的・実践的にアプ
ローチしようとする試みやコミュニティの評価についても検討が進められています.

以上のような現状を踏まえ,教育システム情報学会ではネットワークコミュニティ
における学習・教育支援に関するシステム開発・実践を共有するとともに,今後
幅広い視点からの研究の推進を目的として特集論文(テーマ:ネットワーク
コミュニティにおける学習・教育支援)を募集いたします.掲載は2011年1月発刊号
の予定です.募集分野等の詳細につきまして本学会ホームページをご覧ください.

また,この特集論文の募集に合わせて「特集論文研究会」を以下の要領で開催いたします
.特集論文研究会での発表ではコメント希望の有無で2種類の発表形式を選択できます.
コメントを希望されます場合には,研究会委員ならびに新技術開発・活用委員会委員
が分担してご提出いただきました研究会原稿を読ませていただき,研究会での発表時に
論文執筆に役に立つコメントを提供させていただきます.このコメントを参考にして
いただき,特集論文にご投稿いただきたいと考えております.多くの発表をお待ち
しております.

テーマ :ネットワークコミュニティにおける学習・教育支援
開催日 :2010年3月13日(土)
開催場所:畿央大学(〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2)

発表申込締切:2010年1月8日(金)
原稿提出締切:2010年2月10日(水)
※ 特集論文への投稿期限は2009年5月15日(土)の予定です.

発表申込先 :電気通信大学 情報通信工学科 柏原昭博
〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1
E-mail:kasihara @ ice.uec.ac.jp(@前後の空白を除いてお使いください)

発表申込方法:電子メールで下記の項目をお送りください.
(注)メールの題名に「JSiSE特集論文研究会申込」とお書きください
(1) 発表タイトル
(2) 発表者(登壇者に○)
(3) 所属
(4) 概要(200字程度)
(5) コメント希望の有無
・有りの場合の発表時間は40分(発表20分,質疑20分)
・無しの場合の発表時間は25分(発表20分,質疑5分)
(6) 連絡先住所,氏名,電話番号,電子メールアドレス
(7) その他,発表に関する要望

冬休みはおしまい

研究室関係でおめでたい話が2つ。連名の論文が採録決定、後輩が准教授に昇進。新年早々、幸先がいいですよ、これは。乗っかっていきたいです。

昼から大阪へ。幼なじみと昼食&お茶。久々に会ってゆっくりしゃべる。近況報告、大学の話、歯科の話。どの業界も大変だよねぇ。でも、大変と言うだけでは何も変わらないから、地道にやっていかないとね。結構共通の問題もあることを認識したし、普段から歯科に通っているので、患者としての意見もいろいろ言いました。参考になればいいなぁ。

その後、紀伊国屋で本を大量に衝動買い。。。やってもうた。

これで冬休みはおしまい。結構ゆっくりできたので、満足な休みだった気がします。まあ、思いのほか仕事は進みませんでしたけどねぇ。。。

正月、家でのご飯は餅三昧。焼いたり、煮たり、いろいろしながら食べております。

午後、久しぶりにジムへ行ってきました。今の家に引越してから初めてで、家の近くにジムがあるのです。バイクこいだり、泳いだり。今年はぼちぼち行くようにしたいです。その後、寺町に行ってREGALにて靴を購入。


10月に発売なので、もうずいぶん前になるのですが、、、「リフレクティブ・マネージャー 一流はつねに内省する」中原くん@東大からご献本いただきました。ありがとうございました。遅くなって本当にすいません。。。

 


中原淳さんは、教育工学を専門とする研究者で、今は企業を対象にした研究、人材育成や大人の学びに関する研究を精力的に行なっています。私と同世代(2つ下の1975年生まれ)で、新進気鋭(といってもずっと活躍されてますが)の研究者です。共著者の金井壽宏先生@神戸大学は、経営学がご専門で、モチベーションやリーダーシップ、キャリアに関する研究の第一人者です。このような2人が企業のマネージャーについてそれぞれの立場からまとめたものです。"リフレクティブ"とあるように、リフレクション=内省がキーワードになっています。

まず、最初に驚くべきことは、2人が"往復書簡的"に書いていること、そしてただ往復なだけでなく、内容についても交互に書くことで深められているという点です。共著の場合、章ごとに担当を分担することが一般的です。また交互で書く場合でも、どうしても独立になりがちです。しかしながら、この本での2人のやりとりは、まさに「対話」になっていると言えます。これは中原くんの前著「ダイアローグ 対話する組織」で強調されている「対話」をこの本で「有限実行」しているわけで、かなり意識して本を作っていったんだろうと思います。著者たちが最後にリフレクションしている部分も含めて、行動で示している点はすごいなぁ、と思いました。

興味深い部分はほんとうに多くあります。私は大学教育を対象としているということから、大学教員の学び、大学組織の学びというものをどうしても意識してしまうのですが、そうして読み進めると、いろいろ考えることが新しく出てきます。

「「私の教育論」は万能か」の節(p226~)に、人々が教育に雄弁な理由として、誰もが教育を受けた経験をもっていること、教育が評価の難しい営みであること、という2点が上げられています。こういった事情によって研修などで「私の教育論」がはびこりがちになると言えます。大学教員もまさにその典型で、経験に基づいた自分の教育論に固執しがちになる場合が多いです。もちろん、経験も重要だし、そこから抽出された論(金井先生のいう持論にあたるでしょうか)も有用であることは間違いありません。ただ、教育や研修を行う上では、状況をよくよく踏まえないといけません。大学教員が大学生を教える場合、学力が違うケースも多いですし、目標や興味も異なることが多いです。どうもこの辺を踏まえていない教員が多いように感じられるんですよね。それに記憶はいいように再構築されますしね。

また、「丸投げ型研修の無責任」(p235~)、「よりよい企業研修のために」(p246~)で述べられているように、たとえばFDなどの講演を依頼するときにも、「講演者の好きに話してもらうのがいい」という感じで丸投げするケースが多いです。逆に「うちの大学の問題点にあうように話してほしい」とお願いしておきながら、あまり情報も提供せず、打ち合わせもあまりしないというケースもあります。これは、自分の大学に関する情報を知りすぎてしまっているために、他人に伝えることをしないということですね。大学教員は密かに(?)情報共有の苦手な人種だと思います。。。これに関する解は「講演は、依頼する側とされる側の協同作業」(p255~)の節にあります。まあ、タイトルがそのまま解ですけどね。

そして、私もつねづね思っていることなのですが、大学教員として自分が学び続けていく必要があります。そうしないと学生や院生を教えることができないと思うんですよね。そのこともあちこちで書かれています。

まだ読まれていない方にとっては、2010年の最初に読むにふさわしい1冊ではないかと思います。新書ですから安いですし、内容も充実していますし。まあ、この日記では、たいした大した書評になっていない(苦笑)ので、まずは実際に本を見てみることをお薦めします。

ちなみに、大阪梅田の紀伊国屋書店では、新書コーナーで"日経新聞の書評で紹介されました"といったコメントとともに目立つように置いてありました。すごいですねぇ。私ももっと頑張りたいなと思います。

 

昼まで家でぼちぼち過ごし、大阪へ。お袋に会って話したり散歩したりして、天王寺にて高校時代のクラブの仲間と新年会。楽しくお話。

さて、いよいよ鳩山首相がブログ(鳩カフェ
とtwitter(@hatoyamayukio)を開始しましたね。

いろいろ意見や心配も多いと思いますが、動き出すことは大事だと思います。ネットを活用した政治活動の重要性が指摘されていますし、私も大変重要だと思っています。一般人と政治家をつなぐツールとしてネットはとても効果的だと思いますから。こういう活動から、公職選挙法の改正にもつながれば、と思います。

12/28には、twitterを利用している議員が集まったイベントがあり、中継されました。私は少ししか見れませんでしたが、今も録画されて公開されています。大学の同級生(谷合くん@公明党参議院)も参加していました。こちらのページから見ることができます。
「年末緊急企画!「ツイッター議員との今年最後のつぶやき祭り」をダダ漏れしました」

ご存じの方もいると思いますが、きっかけは、さとなおさんこと電通の佐藤尚也さんが首相との会食をtwitterで中継したこと(「鳩山首相とご飯した」(www.さとなお.com))からです。その後の経緯も1/2の日記に書かれていました(「ボクはネットの善の力を信じている」(www.さとなお.com))。

私もネットの善の力を信じたいと思います。私もさとなおさん同様、民主党支持者というわけでもありません。ただ、こういう新しい活動は大事にしないといけません。

小泉元首相がメールマガジンを始めたのが2001年。ゼロ年代はメールベースでスタートしましたが、10年代はtwitter&ブログでスタート、ということかもしれないですね。

ちなみに、佐藤尚也さんの「明日の広告」はお薦めです。

 


あけましておめでとうございます!
2010年ですね。新しい10年の幕開けです。
みなさま、本年もどうぞよろしくお願い致します。

基本的に仕事については、4月1日に目標を立てるので、1月1日は全体的な目標ですね。
昨年は「原点回帰」ということにしていました。
フル回転したつもりではありましたが、空回りしたところも多かったと思います。

それで、今年の目標は「虎視眈々」でいこうと思います。まあ虎年ということで、ベタですけど。焦りすぎず、しっかりと状況を作っていく努力をしていきたいと思います。そのためには、「巻き込み力」をつけないといけないなぁ、と感じています。まだまだ足りないところが多いなぁ。

30代後半の5年間を1つの区切りと思ってるので、今年の2年目もしっかり頑張ろうと思います。

さて、ずっと年末年始っぽくない感じだったのですが、大晦日にそれっぽい買い物をしたおかげで、それっぽい正月になったかな、と思います。朝から爆笑ヒットパレードを見て、昼にはお餅を焼き、年賀状を眺め、夜は肉を焼き。

そして、しばらく前に買っていたMacBookProをようやく開封し、セットアップ。そして、iPhone SDKをダウンロードし、しばらくいじってみました。M1の時まで、それなりにプログラム開発していましたが、それ以降はほとんどやっていないので、10年以上ちゃんとプログラミングしてないんですよね。2年前から授業はしてるんですけどね。で、久々にやってみたわけですが、プログラムというよりは、GUIプログラミングをほぼやったことがないからでしょう、UIの設計と関係付けの理解に苦労しいました。これが分かるようになれば、開発できるようになるのかしら。まあ、あんまり時間もないので、うまく見つけながらやってみたいなー、と思ってます。

そうそう、今年から日記の文体をですます調にしてみようかな、と思います。また、変わるかもしれないですけどねー。

 

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