2006年3月アーカイブ

2005年度を振り返る

2005年度を振り返る。2005年4月1日の日記を見返してみれば、かなりできていない。。。博士論文は何とかクリア、国際会議も日韓メディア学会で発表し、6月のED-MEDIAにはacceptされたので、よしとする。投稿論文はこの4月中に1本出せるかどうか、というところで、2本どころではなかった。時間の使い方と気持ちに問題がありそうだ。点数でいえば、研究45点、教育75点、学内業務80点といったところ。学内業務が増えてきているが、しっかりこなしつつも、そればかりにならないように気をつけたい。そして、もっと落ち着いて研究できる時間を見つけていきたい。

雪のちテニス

久々に休みをとる。3月は本当に休みがなかった。大学の教員って、長期休暇中、結構暇と思われているんですが、2、3月のほうが忙しいんです。。。大学にはほぼ毎日行ってますし、学会やら研究会やら会議やらで週末も埋まっていきます。そんなものです。

というわけで、たまには休もうということで、高校のクラブの合宿に顔を出すことに。滋賀の今津でやっていたのですが、季節はずれの雪のため、午前は体育館で練習。午後からコートで練習。男女で3面ということで、2面で練習しているほうに主に入って、ちょこちょこと指導しました。高校生だと、どのくらいでどこまで勝てるかというのがよく分からないのですが、なかなかの技術力で、丁寧にやれば十分上位に勝てるのでは、という印象でした。お邪魔しました。

いったん自宅に戻ってから、メディアセンターの打ち上げ。焼肉を堪能。来年度も頑張りましょう。

仕事で早起き

在校生オリエンテーション。2回生の担任なので8時半集合で眠い(苦笑)。普段なかなかその時間に大学に行かないからねぇ。説明を受け、記念講堂で顔見せをして、さらに説明を受け、教室で担任になるクラスの学生さんに先ほど聞いたことを説明する。2006年度からカリキュラムが変わるので、細かいところがなかなかややこしい。なにかあれば教務部で聞きましょう(笑)。

まあ、何をどこに聞きに行けばいいのか、責任の所在はどこにあるのか、という問題は、教員のみならず学生にとっても分かりにくいと思うので、統括的に情報が共有できるように部署間の連携というのは大事になるでしょうね。

その後、学生指導、書類書き。

会議、会議

午前中はGP申請関連の仕事。あまり貢献できていなくて申し訳ないのだが、比較的順調に進んでいる気がする。

雪の舞う中、午後から大学コンソーシアム京都へ。学術コンソーシアム委員会。学長クラスの方が多いので、緊張する。来年度から京都学術共同研究機構の下部組織?になるそうだ。まあ、末端の委員としては、やる仕事は変わらないので、できることをやって貢献できればと思う。

大きな宿題

第12回大学教育研究フォーラム2日目。午前は、杉原さんの発表、授業評価、導入教育とはしご。有益な発表を聞けた。授業評価は自由記述の分析をどうするか、というのも1つのベクトルな感じを受けた。午後のラウンドテーブル聞けなくて残念だったのだけど、どんな話だったのかなぁ。

小講演で楠見先生@京大の「批判的思考力を育てる」というお話は非常に面白かった。授業や卒論指導において、批判的思考力をどう高めていくか、きっちりと計画され、データも取って評価も行い、とても丁寧な実践研究だった。論文を読んだり、仕事の関係でメールや電話でやり取りさせてもらったことはあったのだが、初めてお会いし、挨拶させていただいた。なんともまろやかな雰囲気の方でした。

午後、ラウンドテーブル。「遠隔教育を通して見えてきた大学教育の未来」というタイトルで、山田君、酒井さん、神藤さん、私が報告、中原君@東大、大山先生に指定討論者をお願いした。京大と鳴門教育大で行ってきたKNVと呼んでいる遠隔教育実践をベースに、遠隔教育のみならず、大学教育へと示唆できることを見つけていこう、という企画だ。山田君から聞いた時、「すごいテーマだ」と一瞬たじろぎ、まあ、なんとかなるか、と思いつつ、発表資料を作っていくうちに何も分かってない気がしてきて、とても不安になった。

発表自体は京大で関わってきた遠隔教育実践を紹介した上で、コミュニケーションの観点からKNVの実践で明らかになったことを紹介した。言いたかったことは、常々私が考えている「遠隔教育実践をデザインする際には、遠隔の特性を活かすよう、留意すべきである」ということは、「裏を返せば、遠隔教育実践で得られた知見を通常の授業でも活かすことができるのでは?」ということである。まあ、かなり強引な展開ではあるが、今回は研究発表ではないので、思い切ってみた。ポイントは下記の点。

  • 情報量が少ないことによって、議論へ集中しようとする
  • 冗長な情報(集団内でのちょっとしたやりとりなど)の伝達が重要
  • 対面と遠隔の相対化により、コミュケーションについて考えることが可能
  • 集団間の対等な関係を構築することが大事
  • そのためには、集団内の結束力の強化が必要

    中原君から「なぜ学習者が授業を構成することが重要なのか」という点、大山先生からは「遠隔と対面の二項対立から脱却できているのかどうか」という点を質問され、しどろもどろの回答しかできなかった。以前の実践から数えると6年間関わってきたが、まだよく分かっていないのが正直なところ。論文にまとめようと思うと、ある程度枠を与えて考えることになるけれど、この実践に関しては、それでいいのかどうかもよく分からない。体感ではこの実践は優れているというのは分かるのだけど。これから、もっとよく考えて悩んでいかないといけないということだ。大きな宿題だ。

    こういう機会があってよかった。山田君には感謝したい。

  • 第12回大学教育研究フォーラム。京大吉田キャンパスへ。午前中はセッションをはしごする。授業評価、e-Learning、授業研究と聞きたい発表がたくさんあり、重なっていたのが残念だが、いろいろ有意義な情報を得ることができた。
    昼食は寺嶋君@長崎大組、根本さん@熊本大組、稲垣君@東北学院大と。こういうときは、まどいかな、と思って行ったら、田口さんや神藤さんら大勢いた。考えることは同じらしい(笑)。

    シンポジウムでは、FDの組織化について教員、職員、学生、それぞれの観点からの事例報告があった。それぞれとても興味深い発表だった。安永先生@久留米大では、「共通演習」という導入教育の科目の実践を通していかに教員集団を築き上げていったか、というお話だった。授業案の標準化、そして、それを越えようとする各教員の取り組みというのは、まさにFDであると思う。来年度からの「言語と平和Ⅱ」の実施に向けて大いに参考になるお話だった。

    職員の観点からは名城大学の神保さんが6つのベンチマーク要件に基づいてFDをどうマネジメントしていったか、組織作りにおける職員の役割、働きについてお話された。私立大学に勤めて4年、FDを進める上での職員の役割は大きいし、逆にSDを行う上で教員も関わっていく、といった相互に支えあう関係を築いていくことが重要な気がした。しかし、失礼になるかもしれないが、若い方だったが数百名の教員を目の前にしながらも、非常にしっかりとした報告、受け答えで、ただただ感心するばかりであった。私だったら緊張しっぱなしだったろう(苦笑)。

    学生の観点からは、京大の高等教育センター長の林先生が、交流会プロジェクトについて報告された。支える教員の方々は大変だと思うが、学生にとってはとてもいい経験になるはず。自主ゼミなどをやらなくなっている昨今、いかに学生の自主的な活動を支えるかということも、頭に入れておきたい。また、学生がFD、授業評価に参画することは有効であることは明らかだと思う。岡山大学の先進的な取り組みはもちろんのこと、さまざまな大学で学生の力を借りた取り組みが行われているようなので、うちの大学でもどうにかして取り入れていきたい。

    林先生は教養部、総合人間学部に所属してこられ、教養教育について非常に強い思いをお持ちであることがよく分かった。総合人間学部出身の私にとっては、このような先生がいることが非常にうれしく、心強い思いであった。この3月で退官されるということで、心から感謝したい。

    しかし、明日のラウンドテーブル、どんどん心配になってきた、、、。

    ちょっとのりきれない

    午前中に少し仕事して、非常勤に来てもらう先生に教室などの説明。昼食後、京大へ。今日は卒業式だったようで。久々の研究室で連名の発表について少し打ち合わせ、来週の準備など。

    ちょっとのりきれないここ最近。年度もあと1週間、しっかり乗り切らないと。

    3月26日(日)に大学コンソーシアム京都主催のプラザカレッジ21世紀学講座『こころのチカラ』というシンポジウムを行います。1500円ですが、加盟校の大学生は無料です。まだ若干席が残っているそうなので、興味のある方、ぜひご参加ください。

    詳細はこちら

    パンフ表面 パンフ裏面

    格差社会の中で

    午前に教務部によって、夕方までデータ解析。ただ、あまり使えない結果しかでなかった。残念。仮説はよかったんだけど、そうは甘くないということらしい。来週のラウンドテーブルの発表準備がまだ途中。やばい。

    朝日新聞に、「都道府県立高、授業料減免11人に1人 文科省調査」という記事があった。大阪が特に多いらしい。また、分裂にっぽん[子どもたちの足元から(中)]では、塾通いの子どもを持つ親の苦悩が載っていた。中・高と私立に行くと公立の2.3倍費用がかかるらしい。

    私は高校時代は授業料の減免は受けなかったが、大学時代は幸いにも多くの期間、授業料を免除してもらっていた。学校は公立、予備校は特待生で入れるところ、という制約があったのだが、この授業料免除のおかげでなんとか大学院まで進学することができ、今の自分があると言える。特に院生時代は、修士の時は院試の成績が悪くて奨学金を借りれなかったため、アルバイトでは生活費と研究費を稼ぐので精一杯だったし、本当に助かった。

    その分、苦労している子どもたちの役に立ちたいと思うが、なかなか何もできないが歯がゆいのが正直なところだ。今の時代、経済的な問題で進学をあきらめたりする場合も多い。貸与の奨学金を増やすなどして支援してほしいと思う。また、公立の学校の信頼が高まることを心から願う。格差社会というけれど、頑張ろうとしている人たちの支援はしっかりやってほしい。

    読書日記山田礼子「一年次(導入)教育の日米比較」を追加。感想はこちら

    読書日記山本眞一「大学事務職員のための高等教育システム論」を追加。感想はこちら

    年度最後の会議

    教授会2つ。年度最後ということでちょっと長め。その後、学内研究会に関する会議に参加。学内で研究会をする意義というのはいくつか考えられるが、その目的をしぼらないと議論できないだろうと思う。発表する機会を提供する、というのもあるが、それは学会に行って発表すればいいのであまり必要ないと思う。もちろん院生の場合は別(とはいえ、院生も基本は学会で発表すべきだが)。学内で共同研究を行うためのきっかけづくりとか、学内での研究の広報、研修あたりに使うのが妥当かなと思う。その後、飲み会に誘っていただいたので参加。

    WBC優勝!

    WBC決勝戦。準備万端でTV観戦。初回にまさかの4得点。今江の時はちょっと心配だったが、打ててよかった。6-1になって6回以降は本当にこちらまでプレッシャーのかかる試合だった。7回なんて川崎が6回に続いてエラー、次のゴロも前にはじいた時は「うわっ」と思ったけど、ゲッツー。ふぅ、と思ったら、今度はファーストゴロでベースカバーに入った俊介がエラー。きっと観戦してた人全員「まじかよ」と思ったに違いない。あんなことあるんやね。藤川が本調子だったら、8回のセペダのところで投入されたんだろうけど、さすがにちょっと無理だったか。まあ、しかし、勝ってよかった。率直にうれしい。

    今回のWBCでは川崎、西岡の二遊間が、いまどきで、スピード感にあふれていて魅力的だった。足が遅いのは松中と里崎くらい、みんな守備がうまいというメンバー構成もよかった。次は3年後、どんなメンバーが選ばれるか分からないが、また楽しみだ。ただ、阪神ファンとしては、久保田が投げてないのと、藤川のメンタル面(これは優勝したから大丈夫か)がちょっと心配。

    その後は作文の続き。出来がいまいち。また修正しなければ。

    卒業式

    卒業式に出席。厳かに進む。4回生の皆さん、おめでとうございます。昨日、今日と華やかだ。女子学生は着付けやらヘアセットやら大変だなぁ、と思うけど、結構楽しいものらしい。その辺の気持ちはよく分からないが(笑)。自分は9年も大学にいたので、感慨も何も感じなかったのだが、学生の様子を見ていると楽しそうでもあり、名残惜しそうでもあるようだ。なにかあったときに立ち返る場所であってもらえればいいな、と思う。

    その後、学生指導、作文の準備、データ解析。夜は教員の皆さんと飲み会。あれやこれやと話に花を咲かせて、ついつい遅くなってしまった。

    卒業祝賀午餐会

    蹴上のウェスティン都ホテル京都にて卒業祝賀午餐会。3回目なので、だいぶ慣れたが、800名前後が1フロアにいるのはすごい。今年は海外セミナー引率時の学生が同じ机にいたので、比較的気楽に話せた。まあ、いつも思うことだが、私などよりはネイティブの先生を呼んであげた方がいいと思うが。

    かえって録画していたWBCの試合を見る。王監督の采配と上原のピッチングに感服。明後日は生で堪能できるので、楽しみ。しかし、韓国はアンラッキーとしかいいようがない。今まで全勝、しかも同じ国と3回対戦で先に2勝しているのに。WBCのルールであり、日本にも同じ可能性があったわけだが、、、。WBC側としてはまさか同じチームと3回やることになるなんて考えてなかったのかもしれない。次回には2次リーグに1次リーグから1チームずつ入るように組んでほしい。他にもアメリカよりなルールがあるので、この辺も解消してやってほしいところだ。

    ジュンク堂

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    仕事が残っていたが、今日は少し休むことにした。用事があって四条に出たので、本を物色しにBALにできたジュンク堂に行く。さすがに大きい。結構昔の本も置いてあるので、便利かも。地下鉄の駅からちょっと遠いが、ここに来ることが多くなりそうだ。

    昨日、今日と「女王の教室」スペシャルを見た。たまたまだったけれど、引き込まれた。話題になっていたものの、本編は見ていなかったのだが、見てみたくなった。教員ってなんなんだろう、と思う。

    ほったらかしだったので、夜中についついテンプレートをDr.Blogからダウンロードして設定してみた。エントリー・アーカイブを修正する必要があってちょっと手間取る。基本そのままなので、今後ちょっとずつ修正していきます。

    まさかのWBC、、、再び

    午前と夕方から、院生さんとの打ち合わせ。SPSS使ってみたりするが、数も少ないのでちょっといまいち。まずは実践ベースで考えたほうがよさそう。教育工学会や研究会で発表してもらえればと思う。どんどん外に出て発表したり、研究会に参加したりすることを薦めている。

    昼からはGP申請のWG会議。順調に進む。〆切はちょっとつらいが(苦笑)。申請以外で先生方が考えている今後の展望の話を興味深く聞かせてもらった。いろんな先生が集まると視点があちこち変わって面白い。

    そして。昼ごはんにパンを食べつつ、ネットで速報を見ていると、まさかのメキシコ勝利!1点差だったのでどきどきしたけど、これで日本が準決勝いけちゃいます。また韓国、、、って、韓国のほうがいやだろうね。WBCの運営方式にはかなり疑問はあるけれど、こればかりは仕方ないので、がんばって勝ってほしい。でも、明日見れないやん、、、(涙)。

    一般関連の卒論CD作成。元CDの作成、ラベル作成、印刷。ここがなぜかうまくいかず、無駄に時間をとってしまった、、、。半日つぶれる。うぅ。3日研究室に行ってなかったので、論文誌などがたまっていた。さらっと一通り目を通す。これまた、たまった事務作業をこなす。

    WBC、負けちゃいましたね、、、。ネットでちょくちょく途中結果を見ていたくらいなのですが、韓国のすごさが出たということなんでしょう。とても残念です。こうなるとあの疑惑判定がより悔しい、、、。また、メキシコ戦でそんなに点とってなければとも思ったりしてしまいます。しかし、なんにしても、メキシコに思い切って戦ってもらって、アメリカを倒してもらいたい。かすかな望みですが、、、。

    確定申告

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    確定申告の準備をしつつ、WBCを見てしまった。最初は心配したが、松坂がピンチを抑えて、多村のバントが成功した時点で勝利が決まったような感じ。明日は韓国戦。見れないだろうが、なんとか勝ってほしい。乱打戦にならず、普通に韓国に勝てば、日本と韓国がリーグ抜けか。そうなったらWBCのルールが変わるかもしれんね。

    確定申告。いつもぎりぎり。納付しないといけないので、テンションは下がる(苦笑)。その後、ルネに行って昼食、本を物色、打ち合わせ。

    ALST研究会2日目。雪がかなり積もってました。午前はセッション2つ、午後から若手の会のパネルディスカッション。小尻さんの司会で、2000年から2004年の内容を長谷川さん@JAIST、2005年の内容を光原さん@徳島大を報告。今年は「若手研究者による教育システム研究の再定義」というテーマだったので、そこでの各班のディスカッションの内容を高橋さん@福井大、立岩君@名大、越智さん@近畿大が報告された。

    コメンテーターの先生方から、しっかり議論していると言っていただいた上で、わくわくしない、といった意見をいただいた。報告内容が教科書に載せられるようなものになっているが、今までの既存の内容とは変わらない、ということである。確かにそのような問題はある。

    2回しか参加したことはないのだが、今の若手の会では学部生から有職者まで集まっており、学部生、修士院生がいろんな人たちと議論する中で、自分で考える機会を持つという意味で非常に大きな意義があると思う。また、院生時代は自分のことで精一杯な面もあるし、やはり修論や博論を書くことを考えると、投稿論文に載るように考える必要もある。

    新しい視点を生み出すには、30前後の若手研究者が議論していくことと、異分野の研究者に参加してもらうことが必要だと思う。教育学の研究者や情報工学の研究者などに参加してもらうことで、お互い参考になる面があるはず。来年度は今までのよいところを保ちつつ、その辺も満たしていければと思う。今回の議論は、この分野を盛り立てていくための議論であり、若手、中堅、大御所の間で意見のやり取りができたし、非常に面白く、考えさせられたシンポジウムだった。

    全国大会への参加と論文投稿はしているものの、学会の研究会はなかなか出る機会がなかったので、これから参加していけたら、と思った。しかし、発表しないと楽ですね(笑)。

    その後、京都に帰って、授業評価委員会の懇親会に合流。この仕事もまだまだ続きそうです。

    めずらしく6時に起きる。WBCを見るためだったのだが、起きれるもんですね。イチローのホームランからしっかり見て、あの犠飛の疑惑判定に憤る。そろそろ出なければという時間で試合終了。失意の中、出発。

    人工知能学会のALST(先進的学習科学と工学)研究会に参加のため、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)へ。サンダーバード、西金沢まではよかったが、その後の接続がよすぎて乗り遅れそうでどきどきした。あと、北陸鉄道がものすごい揺れたのもびっくりした。そして、雪。いやー、ピンポイントで雪です。教育システム若手の会の時も雪でした。これは雪女の仕業です(笑)。

    基調講演とセッション2つ。専修大の学生さんの発表がよかった。まだあらはあるものの、修正できる範囲だし、院生だと思っていたら4回生ということでびっくり。とてもしっかりできていた。田島君@JAISTもしっかり発表していました。ちょっと緊張してたみたいですね。

    基調講演はJAISTの杉山公造先生。研究プロジェクトにおける知識創造の話でとても面白かったのだが、題材となるパズル生成の話がメインとなった(この話も興味深かったのだが)感もあり、もう少しお話を聞きたいなぁ、という感想。また文献など調べてみようと思う。

    その後、ホテルに移り、懇親会、2次会。今まで論文を通してしか知らなかった先生方とお話できて、とても有意義だった。会ってみないと分からない部分もありますね。若手の会メンバーとも久々に話ができたし、とても満足な1日でした。

    FDフォーラム2日目。今日はキャンパスプラザにて分科会。FDの組織化や導入教育など気になるものもあったのだが、報告者に知り合いの方も多いし、外大の方も参加されるので、今回は第8分科会の「大学間授業連携の先進的取り組み -現代・特色GPとITのO化(OpenCourseWare構想)を中心に-」に参加することにした。基本は単位互換、コンソーシアムの問題に関する議論であり、eラーニングに関する話はその後の話、という感じであった。

    本郷さん@桜美林大学から、首都圏西部大学単位互換協定会に関する報告。単位互換制度を進めており、単位互換を行う上で授業を受けられない場合をフォローするために、eラーニング(講義アーカイブ)を準備し始めているとのこと。加盟大学の学長全員が十数分の挨拶を公開しているそうだ。すごい。なかなか講義の数を増やしていくのは大変そうだが、人員を配備することなどでがんばってほしいと思う。

    室住さん@龍谷大からは大学コンソーシアム京都の単位互換制度の取り組みについて。学生はやはりその大学でしか受けられない、特徴的な授業を受講しているようだ。提供する大学としてもその辺りを考慮すべきだろう。山内先生@同志社大学は、単位互換制度に関する全体的な報告、調査結果の報告。宮崎先生@同志社大学からは、これからe化からo化(Open化)に変化することやOCWの話などされた上で、単位互換制度のOpen化について報告された。

    単位互換とeラーニングを考える場合、単位互換に提供されている授業に重きを置くか、コンソーシアムと大学との連携に重きを置くか、といったことが考えられる。個人的にはコンソーシアムとしては前者の法に重きをおいて、単位互換制度を利用している学生へのサービス、アピールに使うべきだろうと思っている。後者の場合、大学にサービスを提供したりすることが考えられるが、その辺は大学独自でやるべきだろう。

    終了後、神藤さん、杉原さんらとお茶。浪速トークに花咲かす。

    FDフォーラム

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    大学コンソーシアム京都主催の第11回FDフォーラム。今年は京都外国語大学が幹事校ということで、初日は京都外大が会場。基調講演とシンポジウムが行われた。

    基調講演は慶応義塾長の安西先生で、慶應の先進的な取り組みが報告された。話の中では、特に”大学の理念、特徴を生かすべきである”ということが強調されていた。その中で、COE、GPなどの競争的資金といった新規業務形態へ対応するためにも、職員の意識を高め、事務システム業務の生産的向上を目指す必要があるということも指摘されていた。他にも人事制度改革、教養研究センターなどのセンターの設立などについて話された。最後は時間がなく、SOIやOCWの話はさらっと紹介されただけだったが、とにかくさすがと思うことが多かった。慶應のような伝統ある総合大学の話は直接役に立つことがないかもしれないが、その根底にある理念や方法などは十分に役に立つ情報だと思う。

    その後、シンポジウム。900名もの参加ということもあってか、3名の報告者の話は多岐にわたり、質疑応答もそれぞれ行われたという感じであった。どなたかの報告に自分の興味がマッチするということだろうから、これはこれでいいのだろう。

    寺崎先生@立教は、教養にフォーカスを当てて大学教育を考える必要がある、教養を教育するためのカリキュラム作りが大事だということをお話された。一番心に残ったのは”課題なくしてFD(研修)なし”というお言葉だった。まったく持ってその通りだと思った。また、あとSDに関する質問も多く回答する中で、「大学リテラシー」という言葉を使われ、職員は事務員ではなく、自分で問題を考え、実行する能力が重要であるということを指摘されていた。教員も職員との関係をよく考える必要があり、別々の立場で協同して大学の課題に立ち向かっていくことが大事だと思う。

    北川先生@早稲田大は、三重県知事時代のお話を中心に、全体最適化の中で個々の最適化を図るべき、そのためのFDである、ということを指摘された。二項対立で物事を考えがちな大学人をざっくり切っていたのも非常に快活であった。対話によって「手続きが仕事と勘違いしている」人たちの意識を変えていくことの重要性について述べておられたのも、とても納得した。北川先生は病院の例を挙げられたが、上の立場の人が変われば、下の立場の人も変わる。過去の仕事・経験を踏襲し、自分の立場を守る方向に向かえば組織力は弱くなっていくと思う。経験は重要だが、それに固執すると視野が狭くなる。その点を打破するのは難しいが、対話によって聞く耳を持ってもらうことが重要だと思う。

    椋本先生@立命館は高大連携の取り組みについてのお話だった。この点についてはほとんど知らなかったのだが、高大連携を行っているのは進学校、都市部が多いようで、むしろもっと幅広い高校、地域で行われたらいいのにな、という感想を持った。

    その後、懇親会に出て、神藤さんと飲み。ゆったりしゃべる。

    「学生も教員の活動を評価 新年度から 京産大が独自制度」(京都新聞 '06/3/11)

    いつも京都新聞 電子版はチェックするのだけど、なかなかすごい見出しだ。

    このような総合大学が教員評価をやり始めると、これからほかの大学に波及していくのかもしれない。個人的には評価自体は必要かとも思っている。大学として第三者評価が必要となっている現在、その一環と捉えればいいとも思えるので。ただ、評価結果をどうしていくか、というのが大きな課題になってくるだろう。

    ここでは、給与や研究費に反映しない、教員評価委員会が改善点を伝える、ということになっている。委員会の負担は大きそうだ。どのように進んでいくか注目である。

    1つ気になったのが、募金活動は評価項目に含まない、というところ。「募金活動」ってよく行うのかな?

    午前中、京大美濃研へ。研究打ち合わせ。昼食にスマートキッチン(詳細はこちら。4月にはホームページも更新されると思います)で作られたカレー、すなわちスマートカレー(笑)をふるまってもらう。スマートキッチンで作ったからといって味がスマートというわけもなく(笑)。いや、おいしかったですよ、ほんとに。ちなみにメインは実験=調理なんですけどね。

    昼から外大に。書類書いたり、買い物したりで、予算執行を完全に終了させる。事務にはちょっと迷惑をかけた。ごめんなさい。

    「時効警察」最終回。日記に書くことなかったような気がするが、このドラマはとても楽しみにしていたので、最終回なのが残念。堪能した。キダ・タローの名前ががっつり出ていた。DVD買ってしまいそうだ。

    午前中、少し事務作業して、昼から酒井さん、山田君が外大に来てくれる。昼食を食べた後、少し大学内を巡って、月末の大学教育研究フォーラムのラウンドテーブルの打ち合わせ。あまり準備できていなかったのだけど、3人で話しあえて少し形が見えてきた。テーマは「遠隔授業を通して見えてきた大学教育の未来」。大きいテーマでちょっと緊張もするのだけど、企画者の山田君の狙い、思いを受けて、自分の考えを報告できるようにしたいと思う。

    こうして分野の違う研究者と話すとさまざまな違いがあり、いろんなことが見えてくる。それに、みんな年齢が近い(最近、自分より若い人と一緒にやることも多い)ので、いい意味でプレッシャーにもなる。「負けないぞ」とかはほとんど思わないのだけど、ちょっと言葉は悪いが、なめられないようにしたいと思っている。みんなすごい人ばかりだし。こういうのがないと、仕事の忙しさにかまけてしまって研究できなくなってしまうし、とてもいい刺激だった。次は来週。それまでにちゃんと準備しないとね。

    午前は予算消化のための計算、事務仕事。昼から教授会、学科会議。その後、郵便局、買い物。これで一通りうまくいきそう。来年度こそは事前にちゃんとしておこう。

    今日は大型ごみ、紙ごみの廃棄日だった。がーん、、、。忘れないように机の前にプリント貼っておいたのに、、、。あー、研究室の角にうずたかく積まれた段ボール箱。紙ごみしかはいってない段ボール箱。半年置いとかないといけないのか。。。

    読書日記渡部信一「ロボット化する子どもたち 「学び」の認知科学」を追加。感想はこちら

    授業担当者打ち合わせ会。京都外大で授業をされる専任、非常勤の先生が一堂に会する会。そのため、いろんな規模の会議が連続で行われる。午前は学科毎で、一般関連科目担当者の会に参加。ぐだぐだ。いつも思うが、狙いをないと集まる意味がない。その後、全体会で事務的な説明、懇親会。ゆっくりできず、研修会の会場のセッティング。

    昼から情報科目担当者の会。必修科目で10名近くの教員で担当するため、内容のすり合わせ、意見聴取を主にしてきたと思うが、4月からカリキュラムが変更され、これから落ち着いていくだろうから、集まる必要性を考える時期に来ているかも、と思った。

    3時から「言語と平和」研修会。改革された「言語と平和」について外大の3名の教員が報告。前期は外部講師を中心としたリレー講義、後期は一般教育の専任が中心となる基礎ゼミ、からなる。建学の精神をいかに具現化するかということが中心だが、話の中にそれぞれの先生の思いが入っていたと思う。その後、溝上さんに導入教育についてのお話と「言語と平和」についてのコメントをしてもらった。難しいお願いだったが、さすが溝上さん、とても面白いお話だった。また、今後考えていくべき論点を提示してくれた。評価(学生にどんな力をつけさせたいのか)の問題、学生に主体的に学ばせる際の教員の役割、他の授業との連携とこの授業の役割。その後のパネルディスカッションでもいろいろ議論できたが、これから数年かけて考えていかなければ問題だと思う。

    その後、溝上さん、梶川先生、國安さん、私の4名で飲みに。1時間くらいのつもりが気がつけば4時間くらい話していた。そのくらい話のネタがあるということかも。大学教育というのはつくづく難しいと思う。

    ジム通い

    明日の授業担当者打ち合わせ会の準備。情報科目担当者会議の資料作り、「言語と平和」研修会の事務準備。なんやかんやと落ち着かない。研究系の仕事が進まない。むむむ。

    夜はジムへ。これで週2回ペースで2ヶ月。体重は特に減らない(苦笑)。まあ、体はちょっとしまった気はする。気だけ、だけどねぇ(笑)。まあ、1年間で4、5kg落としたいところなので、地道にやります。

    読書記録「外国語教育のリ・デザイン 慶應SFCの現場から」に追加。感想はこちら。しばらく、こういう風に書いてみます。

    今日は上司である梶川先生のご自宅にお邪魔させていただいた。奥様と娘さんにご挨拶。キムチ鍋をごちそうになり、いろいろお話した。いまどきの子どもはとても忙しいようで、大変そうだ。塾で働いていた時の話や中学受験の話、自分の家の話など。参考になったんでしょうかね?

    それで、いま流行の「おしゃれ魔女ラブandベリー」のカード(多分だぶりだったんだろうね)をもらった。「ムシキング」の女子版にあたるといえるこのゲーム、カードデッキを見せてもらったが、まあすごい。カードはヘア&メイクアップ、ドレス、フットそれぞれ30種類ずつくらいのカードがある。ラメがはいって、きらきら。これらを組み合わせてコーディネートしてダンスパーティに行くというゲーム。カードに書いてあるコメントがすごい。「大人なふんいき」「セクシーに」「エキゾチックな」「今風に」など子ども向けとは思えないキーワードが続出。いやー、女子ってこわいねー(苦笑)。

    OB戦

    朝、京大吉田コートへ。OB戦。酒井さんと組ませていただいて1試合。藤田・辻田組に4-3で勝利。最初はミドルにがつんとレシーブ打たれたり、ポーチいかれたりして2ゲームとられたが、途中でロブを使えるようになってきてからはうまく球回しでき、酒井さんに随所にボレーを決めてもらった。少し動かされたときのラリーとスマッシュが課題かな、ということだけアドバイス。殲滅なので残りたかったが、仕事のため、それでコートを離れる。後衛が寺嶋と4回生2人と少なかったので大変だったと思うが、7-8でOBは負けたようです。

    午後から入試業務、GP関連の会議。今年は(も?)GP申請に関わるになったので、3月はさらに忙しくなりそうだが、何とか乗り切りたい。

    WBCは台湾に完勝で、アジアラウンド突破。よかったよかった。

    WBC

    今日は卒業判定、進級判定の結果が学生に配布されるので、1日研究室で待機。訪問する学生に適宜指導する。合間に学会発表申し込みの原稿書き。

    帰ってWBC「日本-中国」をTV観戦。同点ホームランを打たれたときまでは、重苦しい雰囲気でちょっとどきどきしたが、西岡のホームランで一気にはじけた。西岡すごいなぁ。

    猫も杓子もeラーニング、と言ってもいいくらい、eラーニングというキーワードは普及しつつあるが、京都府教委もやるらしい。

    「京都府教委「eラーニング」立ち上げ 4月から英語教員らを対象に」(京都新聞 '06 2/25)。

    システム名自体が「eラーニング」と、ある意味挑戦的(笑)な名前だが、教員研修のためにこういったサービスが提供されることはいいと思う。どんな内容なのか興味深い。

    予算消化

    諸事情で遅れて、昼に大学へ。予算消化の調整。うちの大学はほかの大学よりちょっと締めが遅いのでありがたい。でも、共同で使う予算は調整が大変。。。誰が何にいくら使うかを聞いておき、費目を調整しつつ、事務で請求書が来てるかどうかを確認。てんやわんや。私が計画していたものは思ってた半分くらいしか金額がいかなかったので、もう少し使えるかも。買いたいものはいっぱいあるんだけどなぁ。

    でも、さすがにDS Liteは買えないけど(笑)。今日かなり長蛇の列だったみたいですね。これは自腹で落ち着いたら買いたいと思います。

    今日は作業が進まなかった。いかん。台湾との遠隔講義に関するメールのやり取り。ややこしい話だったので、英語にするのに一苦労。

    もう3月じゃないか

    2週間ぶりに京大へ。修論、卒論も終わり、空気は穏やかになっていた(笑)。ラウンドテーブルの発表について考える。その後、来年度の遠隔講義についての調整。

    昼過ぎに高等教育へ。酒井さんや山田君とあって、ラウンドテーブルの打ち合わせする日程を調整。ルネで本を物色。いつもどおり。研究室に帰って、今後の予定を立てたり。

    もう3月ですよ。はやーい。最初は空いていたスケジュールもどんどん埋まっていき、あまり休みがなさそう。。。授業始まったら、ゆっくり時間取れないのになぁ。着実にこなしていかないと、年度末大変なことになってしまう。

     

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