サンシャイン牧場について授業で説明してみる

入試業務2日目。今日まで公募制推薦入試。事務仕事して、夕方に歯医者。

一昨日の京大「情報社会と人間」では、SNSの話題。歴史や特徴などについて説明した後、サンシャイン牧場について話した。

「これで、虫を入れると収穫量が5%下がって、虫を退治すると12%上がって、・・・
 マイミクの畑から1つずつ採れるんですよね。」
何の授業や(笑)。

こういったゲームはソーシャルゲームと呼ばれるが、mixiとしては予想以上のユーザー獲得、維持につながっているのでは、と思う。そもそもアプリを始めたのは、ユーザー数の増加が停滞し始め、人気も落ちつつあったからだと思われる。

「日記とは書かないけど、サン牧とニュースだけmixi使う」というユーザは増えているようだ。ちなみに運営企業のRekooに日本法人ができ、「サンシャインタウン」とか「サンシャイン深海」とかいうのもできるらしい。深海って(笑)。深海魚を育てるのかなぁ。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091110_327883.html

そこで、課金や情報流出に問題についても紹介。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0911/04/news038.html

課金を導入したらいきなり4200名の情報が閲覧可能な状態になってしまった、ということだ。

ネットゲームでは、課金はよくある話なのですが、今回のトラブルは、運営会社が中国ということや、mixiアプリとしても初めてだ、ということも原因の1つかもしれません。まあ、いまや200万人程度がユーザー登録していますから、想定外だったかもしれません。

ネットで儲けようと思うと、広告か課金しかありませんから、これからいくつかのmixiアプリは課金に流れていくでしょう。なので、いまはmixiアプリ自体はユーザーの勧誘を熱心にしていますね。
たとえば勧誘メール3通送ったらなんかアイテムがもらえる、とか。他にも、相互広告も可能になるかもしれませんね。

mixi自体としてもこれが1つの大きな狙い、だと思われる。すなわち、Webアプリのプラットフォームを狙っている、ということ。ここを押さえてしまうのが、現代社会の有効なビジネスモデルだ。テレビや新聞、CDが凋落しているのも、ここに原因があると言える。しかも、mixiアプリの場合、トラブルが起きても「申し訳ない。監督不行き届きでした」ということで、直接の責任はアプリ運営側なることも多いだろう。ただ、ケータイアプリと違って課金が難しいので、その点をどうクリアしていくか、が問題になりそうだ。

ちなみに、ゲームをビジネス教育に活用したものを、シリアスゲーム、と言って、英米では以前から研究が行われており、3年ほど前から世界的にかなり注目されている。日本教育工学会でも「ゲーム・シミュレーションを利用した教育:現状とこれから」という課題研究セッションを作ったりして、日本でもこれから広がる可能性はありそうだ。

ちなみに、アメリカでは大学経営シミュレーション("Virtual U")があって、職員研修に使ったりしている。

以前の日記で「ドラクエ9を教育に活かせないものかしら?」のときにも書いたけれど、こういう仕組みを教育に使えないものか、と日々考える。あ、仕組みの勉強ネタ(ゲームのネタとも言う(笑))はまだあるので、おいおい。

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このページは、村上正行が2009年11月20日 23:55に書いたブログ記事です。

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