私たち若手研究者は仕分けられたのか?

入試業務1日目。今日は公募制推薦入試。その後、いろいろ仕事。夜にこの日記を書く。

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またもや日記がたまってしまいました。遅くなりましたが、まずはこの話。

11月13日は午後に授業を終え、出張に向かいました。新幹線で移動中に、業務仕分けに関する情報をtwitterで必死に収集していました。業務仕分け3の部屋のハッシュタグは #shiwake3です。

結果として、科研費の若手や若手研究者支援も縮減されました。結果を知った金曜日の夕方は電車の中で1人かなり怒っていましたが、時間もたって、少し落ち着いてきました。出張中に考えたことを書いておきます。

事業仕分け当日は多くの方がライブも見ていたと思いますし、twitter上ではかなり盛り上がりましたが、概ね20代、30代の研究者だったようです。やはり、当事者性が高い、ということがあるでしょう。政権が代わり、今回の変化が起こったわけですが、いい面、悪い面があったといえます。仕分けが公開されてリアルタイムに生の情報を手に入れることができたわけですから、これは大きな変化ですし、とても良いことだと思います。ネット上では映像や音声も記録されていますし、まとめページもできています。テキストにも起こされています。

なんにしても、これから、研究者はいろんなところにアピールしていく必要が出てきた、といえます。まずは一般市民、そして議員、官僚に研究の意義をアピールしないといけません。そうしないと研究費全体が減ってしまいます。

その際、まず気になっているのは、今回の結果を、50代、60代の大学教員はどう思っているのか、ということです。世代で分けて簡単に考えるのはよくないことだが、やはり気になります。とくに議員や省庁などに訴えかけていくときに50代、60代の研究者にも協力して動いてもらう必要があるでしょう。

どうしても今回の仕分け結果を見てしまうと、赤木智弘の「「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。」ではありませんが、一度ガラガラポンにして、世代の損得の壁を打ち壊したくなります。50代、60代で、のほほんとしている大学教職員を一掃して、20代、30代で職がなくもがいている優秀な研究者たちと入れ替えたい、という気分になってしまいます。そういうことがないように協力体制をとっていく必要がありますね。

次に大学職員の役割も大きいですね。今回の業務仕分け、特に研究費などについて大学職員が危機感を持っているかどうか、は重要です。もし、職員が研究費削減について危機感を持っていないのであれば、まず職員にしっかりと説明をして、職員と協働体制をとらなければよい方向に進めません。まず大学の屋台骨をしっかりしなければ、大学の外から見たときに、研究者はお金だけをねだっているように見えるかもしれないですから。

とにもかくにも、この変化をいい意味でとらえて、研究者として、いろんなことを訴えていかないと、と思いましたし、政治にもしっかりかかわっていかなければならない、ということも感じました。

これからもう一度資料を読んで、文部科学省へのコメント(「行政刷新会議事業仕分け対象事業についてご意見をお寄せください」)ヘのメールを考えたいと思います。

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このページは、村上正行が2009年11月19日 23:55に書いたブログ記事です。

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