職員との議論で教員のあり方を見つめなおす

京大デー。「情報社会と人間」では、先週から野村総研のSITECUBEを使った授業。学生を半分に分けて、半分の学生はパソコン教室でSITECUBEを活用して仮想空間上で授業を受けている。特殊な環境だが、これもまた授業のテーマに関連するのでよしとする。

SNSについて。SNSの歴史や特徴などについて話した後、サンシャイン牧場について少し話す。この辺は明日の日記に。

昼食会、急遽、中村君の論文打ち合わせをすることになり、角所先生@関学とPolycomにつないでミーティング。最初音声の設定がうまくいかず右往左往。難しいね。方針は決まったので、あとはがんばってもらおう。その後、ちょっと相談を持ちかけられ、簡単に回答。

京都外大へ。名古屋大学大学院教育発達科学研究科の伊藤先生、阿曽沼先生、院生6名、九州大の田中岳さん、が訪問に来られており、議論に参加する。院生はすべて大学職員であり、フィールドリサーチの一環で訪問されたそうだ。テーマはIRで、午前中は同志社大学、翌日は立命館大学に訪問とのこと。もう1つがうちでいいのか?とちょっと思いつつ(苦笑)。

私は1時間程度の参加だったが、いろんな大学の職員の声が聞けてとても勉強になった。IRが何か?日本でIRはどうあるべきか?と議論するのは簡単だが、実践に結びつきにくい。職員は各大学でさまざまな文脈と課題を持って、大学院で勉強されていると思うので、その点をしっかりと頭に置きつつ、勉強し、研究していただければとありがたい、と思う。間違っても評論家になってはいけない。勉強すると面白いも多いので、ついつい研究や勉強の話と自分の現場の話と、分けて考えてしまうことになるが、職員の強みは"現場を持っている"ということだから、勉強したことをどう現場に活かすか、逆に現場の問題点を研究の視点からどのように見ていくか、ということが重要になってくると思う。

もちろん、大学教員も同じだ。大学教育改善を考えるときに、同じように考えないといけない。全てを具体的に満たす理論なんて存在するわけがない。逆に、現場の問題に理論が役に立たないなんてこともない。要は「どう使うか、どう考えるか」ということだ。教員と職員は立場や役割は違えど、大きな目標は同じ。相手を尊重しながら連携して大学改善に取り組んでいかなければならないと思う。

途中で抜けて京大に戻る。「情報科学演習」。HTML1回目。CSSの説明は難しい、、、。

そして、名大のみなさんのいる懇親会会場へ。議論の続き?で盛り上がる。実に楽しい。ただ、違う大学だからこんなにさっくりと盛り上がれる、という面もある。こういう関係を同じ大学内でどうにかしてできないものだろうか、と思案してみる。これが難しいのよねぇ、、、。

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このページは、村上正行が2009年11月18日 23:55に書いたブログ記事です。

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