関西地区FD連絡協議会「授業評価ワークショップ」

関西地区FD連絡協議会が主催する「授業評価ワークショップ」に参加のため、立命館大学へ。会場の敬学館は新しい建物。FDフォーラムもここで行うそうだ。ワークショップの副コーディネーターをすることになったので、9時から打ち合わせ。早い、、、。

ワークショップは10時からスタート。70名ほどの参加者で、なんとも盛りだくさんでタイトなスケジュール。圓月先生の趣旨説明のあと、原先生@佛教大学のミニ講義「授業評価の考え方」。学生の変化によって「楽勝型科目」から「厳格型科目」へと人気が移行していること、大学規模などによってFDの特徴も異なること、などが紹介された。

その後、15名程度のグループに分かれてのグループ別討論。木野先生@立命館と一緒にコーディネータを勤める。各大学の授業評価アンケートを共有して、自己紹介。その後、3つのサブグループに分かれて少し議論。

大塚先生@京大のミニ講義「学生による授業評価の分析と解釈」。形成的評価と総括的評価、平均値の捉え方、自由記述の活用法についてなどお話された。毎回授業アンケートをとってみると、ちゃんと安定した評価がなされること、分散にも注目する必要があること、などが分かる、ということであった。また、自由記述は有効利用ができるが、インパクトも強いので、そのあたりを踏まえる必要もあるし、同僚との共有が大事、ということだった。

昼食後、ミニ講義2つ。田口さん@NIMEは「授業評価 アメリカの事例」。5つの機能について紹介し、コミュニケーションツール、教育業績を示す評価、としての機能について概説された。また、米谷先生@神戸大学は「授業評価の活用」について。授業評価アンケートだけに頼るのでなく、他の活動と組み合わせて評価していくことの重要性についてお話された。

その後、再びグループ討論。「授業評価アンケートの結果を授業改善にどう活用するか」というテーマで議論を進めた。どこの大学も苦労しながら実施している、ということがよく分かった。全体討論では、各グループの議論の報告、木野先生@立命館の指定討論、全体議論と続いた。いろいろあったが、個人的には組織的支援をどう行なっていくのがいいのか、というところが大きな問題だということを再認識した。

情報交換会では参加者の皆さんといろいろ話す。しかし、休憩も少なく、疲れた、、、。

関西地区FD連絡協議会はまだ発足していないそうだが、発足後もこのような行事を行なっていくとのこと。大変だけど、大学間でも情報共有は重要ですものね。

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このページは、村上正行が2008年1月12日 23:55に書いたブログ記事です。

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