年越し派遣村のニュースが気になる&湯浅誠「反貧困」

モントリオール生活もあと2日。昼から外に出て、買い物、用事などを済ませる。めちゃめちゃ寒い。。。最高気温で-14℃だった。。。

あまりネットは見ないようにしている、とはいえ、そこそこ見ているのだけど、ニュースで年越しは研村に関する一連のニュース(「年越し派遣村へ続々、300人突破 厚労省が講堂を開放」(朝日新聞 '09/1/3)など)というのを見て、とても気になっている。湯浅誠さんの本はとても興味深く読んでいるし、今回の機内の読書用でも湯浅さんの本(対談とかだけど)が2冊ほど入ってる。以前読んだ「反貧困」は秀逸だった。

湯浅さんはこの本の中で「溜め」という概念を重視している。「溜め」とは、”外界からの衝撃を吸収してくれるクッションの役割を果たすとともに、そこからエネルギーを汲みだす処方の源泉となる”(p78)ものであり、お金、人間関係(家族や親戚、友人)、 精神面(自信など)など、当然いろんなものがありえる。

そして、「自己責任」で片づけてはいけない、「溜め」が作れない状況に陥り、脱却できないのだから、といったことを論じている。そこを支援をするためのシステム作りが重要であり、その多くを担うべきなのが行政の役割である、ということだろう。

今回の年越し派遣村についても、湯浅さんがいろいろ考えての行動だと思うので、今回の行動がどういう風に進んでいくのか、とても気になります。いい形で進んでいくことを願います。メディアがどのように報じているか、も気になります。いろいろ言われますが、やはりメディアの力は大きいので、うまく作用してくれるといいのですが。

昨年の振り返り、今年の目標は帰国してから書こうと思っているのだけど、格差や貧困の問題についてもっと知らないといけないと思うし、なにか行動できないものだろうか、と思っている。それは自分がロスジェネであること、(比較的レベルだとは思うが)貧乏だったこと、高学歴ワーキングプアの問題などが身近であること、といった理由がある。しかし、変な形では動けないので、しっかりと考えてみないといけないな、と思っている。

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このページは、村上正行が2009年1月 2日 23:55に書いたブログ記事です。

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