大学教育研究フォーラム

京都大学にて大学教育研究フォーラムに参加。
まずeLearning・遠隔教育研究部会にて座長を務める。3番目に丸谷君が発表。ちょっと緊張していた感じで、私も緊張しながら聞いてました。技術よりの話が多かったので、デモとか見せるとよかったかもしれませんね。活用法の質問がたくさん出たので、それはそれでよかったと思いますが。30分の総合討論はどうしようかとどきどきしていましたが、発表に対する質疑応答で15分、一応私がいくつか論点を示して質問をお願いしたところ、活発に質疑応答していただきました。とりあえず一安心。

総括講演は4つとも聞きたい話だったのですが、座長の締めの言葉で紹介したこともあって美濃先生の講演へ。海外(欧米、アジア)のeLearningの普及具合などをまとめられて、京大で実践している話をされました。自分の立場と考えを常に話しつつ、違う分野の人に分かるように話されているのが勉強になりました。

午後はシンポジウム。評価をする立場からのお話。大学評価・学位授与機構の木村機構長、大学基準協会の前田さん、文科省の奈良さんは大学評価のお話だったので、自分にとっては知らないことばかりでふむふむと思いながら聞いていた。思ったことは「自己評価」をしっかりやることが重要だ、ということだと思う。いろんな大学が出てきて、様々な特色なり建学の精神があるわけで、それを活かすために現状の把握、できている点、できていない点、改善方法をしっかり記述することが大事なんだと認識した。結局、論文と同じ感じなのかな。

吉田先生の特色GPの成り立ち、評価方法、松下先生の授業評価などの考え方は自分も関わっていることなので、とても参考になった。実践の有効性を計るための指標はやはり定量的なものになってしまうことが多いようだが、質・量ともに示せるのがベターだろう。また、他大学の参考になることを意識しすぎずに、特色を打ち出したほうがいいのかな、とも思った。評価には改善とアカウンタビリティの2つの目的があるということであったが、両方を同時に満たすのは難しいということであった。今まで1つで両方やろうと思っていたが、確かに。大学で行う授業評価アンケートはアカウンタビリティの面が強いので、改善を考える授業評価は別に示したほうがいいのかもしれない。これはFDなどで考えていくべきだなと思った。

懇親会では久々に会う人、初めてお話しする人などなど、いろんな方とお話できてとてもよかった。料理はほとんどなかったけれど(笑)。それだけ盛況だったということだろう。

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このページは、村上正行が2005年3月22日 23:55に書いたブログ記事です。

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