導入教育への道

午前中は家で事務作業。昼前から京大へ。たまたま田口さん@NIME、鈴木先生@滋賀大の集団と出会い、昼食をご一緒する。まどいの下のフレンチ「ルヴェソンヴェール」へ。京大に9年いたが、敷居が高くて入らなかった店。だいたい、クラブ帰りに行く店としては、まどいでもどきどきであったので当然なんやけど。ほほ肉をおいしくいただきました。

大学教育研究フォーラム2日目。ラウンドテーブル「心理学者、導入教育への挑戦」に参加。ラウンドテーブルといっても100名程度参加しており、非常に盛会であった。久留米大学の安永先生による導入教育のお話。今までもやっていたけれど、2005年度から教育・学習支援センターを中心に統括的に実践されるそうだ。”協同”という理念を中心にすえ、カリキュラムなどを考案しておられた。1クラス20名で40名の専任教員がそれぞれ1コマずつ担当するとのこと。やはり、教員に授業を担当してもらうことが大変だったよう。うちの大学にもそのノウハウを教えていただきたいものである。質疑応答も加えて、詳細に話していただいたので、非常に参考になった。

指定討論のお話も非常に面白いものであった。北神さん@島根大のお話では、学習には知識の豊富化と再構造化があり、学生としての受講姿勢の再構造化(高校までの受講とは異なることの理解)、そして授業者側の再構造化が必要であるとの指摘は納得であった。また、村山さん@東大の動機づけの話は確かに当たり前だと言われるかもしれないけれど、理論を知っておくことが重要だと思ったし、水間さん@奈良女のお話で、大学内に居場所を確保することの重要性について押さえておくことができた。お話が面白かったので、質疑応答のときにも答えてくれれば面白かったのに、とその点だけが少し残念であった。

ともかくも勉強になった2日間だった。京大高等教育のみなさま、お疲れ様でした。

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このページは、村上正行が2005年3月23日 23:55に書いたブログ記事です。

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