シンポジウム企画の難しさ

昼前までゆったりして、昨日までの疲れをとる。

昼から日本教育情報学会第25回年会&立命館教育GP「教育の質を保証する教育職能開発と大学連携」中間報告会に参加するため、立命館二条キャンパスへ。自転車で行ったら、とめるとこなかった、、、がーん。

午後のパネル討論 「教育と研究の両立を目指すFD」。結城学長@山形大、川口総長@立命館、後藤学長&学会長@岐阜女子大、がそれぞれ25分ほど各大学の報告。その後15分のディスカッション、だったものの、質問は1件、司会の江原先生が質問を出して返答があって早めに終了、となった。90分の予定では短いんじゃないのかな?と思って参加したのだが、えらいさっくり終わった。学会とGP中間報告会の共催でのシンポジウムでもあるし、指定討論か何かないと議論を盛り上げるには厳しいんじゃないかな、と思った。

休憩時、山田先生@同志社をお見かけしたので、ご挨拶する。相変わらずお忙しそうだが、少しお話できてよかった。

その後のミニシンポはどれも面白そうなテーマでとても迷ったのだけど、田川さん@パリ第十大もいらっしゃるし、SDについても今後何かしたいと思っているので、「これからのSD の方向性」に出ることに。樋口さん@山形大、田川さん、金剛さん@立命館がそれぞれこれまでの職務経験などについてお話。ライフストーリーだからか、20分の持ち時間ながら、みんな10分程度ずつ長くなってしまった。ちょっと残念である。最後に@八重樫さん@立命館が、デザイン教育の観点からSDを斬る、ふわっと、ね。ということで、15分に短縮しながら、デザイン教育とは何か、SDってどうデザインされてますか?といったエッセンスをまとめてプレゼン。さすがだ。

とはいえ、残り時間が5分ほど。議論はできないまま終了。そもそもこの3名の話の内容からは、「これからのSDの方向性」への議論はかなり難しかっただろう。職員の職務経験とSDの話が直結するわけではないので、どう議論していくか、といったストーリーは残念ながら見えなかった。タイトルが悪かったのか、講演をお願いするときの内容設定が悪かったのか、はっきりは分からないものの、講演者もコーディネーターも優秀な方々であったので、ちょっと残念であった。

シンポジウムを企画するときには、テーマ、講演者、指定討論(orコーディネータ)、お願いする講演内容、フロアディスカッション、をどうデザインするか、ということになる。やはり講演者の設定が重要になるとは思っているが、それだけでは成功しない。講演をどうまとめて議論につなげるか、フロアをどう絡めていくか、というところまでデザインすることが大事だと思う。目的によっては、講演中心、講演者のみの議論中心、ということだってありえる(情報提供が主目的)し、むしろフロアの議論を重視することもある。聴衆の目的も十分意識しておかないといけない。参加して、シンポジウム企画の難しさを再認識した。

帰宅後、論文チェック。

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このページは、村上正行が2009年8月22日 23:55に書いたブログ記事です。

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