シンポジウム「新しい情報教育」

2週連続で東大へ。今日は駒場キャンパス。「新しい情報教育 --その理念と実践--」に出席。2006年度から教科「情報」を履修した学生が入学してくることを踏まえ、大学における情報教育を考えよう、ということだ。

早稲田の筧先生が、早稲田の情報教育では、2000年から教養基礎演習的な側面を持たせていたことをお話された。今は「アカデミックリテラシー」なる教科書を作成しているそうだ。やはり、大学における情報教育は導入教育の側面をうまくミックスさせていく必要がある、ということだろう。また、英語での授業もあるらしい。この辺も検討の余地がある。

吉見先生@東大は、主に情報学環での取り組みを紹介され、デジタルアーカイブやWeb発表会などを行っていることを話された。初めてお話を聞いたが、とても柔らかそうな人だなぁ、という印象を受けた。竹内先生@東大は、「情報」を通して抽象概念を見出す能力や国語の能力を学ぶことができないか、というようなことについてお話された。非常にフランクながらも面白いお話だった。

川合先生@東大は、これまでの東大の情報教育についての歴史と苦労について振り返りながら、これからの東大の情報教育、教養についてお話された。人員の苦労が大きかったようだ。東大でどこまでやるべきか、というような話もあっただろう。Webやメールを教えることによって、情報の本質を教えきれないという問題もある。カリキュラムに関する資料もいただいたので、参考にして修正していきたいと思う。

来年度の情報教育については、概ね考えはまとまったのだが、「言語と平和」との関係の強化も踏まえて、もう少しつめていく必要はある。この春休みの仕事になりそうだ。

その後、東大ソフトテニス部4回生の齋藤君と会って、東大京大対抗戦100周年記念誌を受け取る。なるほど、おもっていたよりいい出来だ。ほんとに齋藤君の力が大きいと思う。井田とは残念ながら会えなかったが、企画、立案、実務としてもらった。お二人には感謝したい。その後、齋藤君と食事。分野も近いよう。世の中狭い。

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このページは、村上正行が2006年1月14日 23:55に書いたブログ記事です。

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