宿泊FDに感動

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学外FD、というか宿泊FDですね。よく考えると学外ってなんかおかしい気が。大津へ。

講演は前神戸市外大学長の東谷先生。神戸市外大では、月・水・金の午前中(合計6コマ)で一括の単位認定をしていたり、定員の5%を神戸市に関わる生徒の推薦枠にしたりと、公立大学ならではの取り組みを中心にお話された。

その後、外大のお話。今年度から新カリキュラムになったので、その関連の話題。まずは英米語学科。少人数クラスの編成を目指し、必修の習熟度別、必修授業の削減、2コマ連続の授業など新しい試みがなされている。導入教育的な授業、ReadingとWritingの授業、SpeakingとHearingの授業と3つの授業があり、後ろ2つの授業は統一教材を用いつつ、いろいろ工夫されておられた。英米語学科といえば外大の中では大所帯だが、非常に真摯に取り組んでおられることが分かって、感嘆。

次は我々が取り組んでいる「言語と平和Ⅱ」と大学における教養教育についてのお話。大学における”教養”というのは、なかなか難しい話であるが、ぶれもなく明快で、聞いていて痛快だった。最後はメディアセンターの教材支援の話。

赴任して5年目、学内FD、学外FDを10数回受けてきて、正直、多くの場合がアリバイ的な要素が強いなぁ、という印象しかなかった(話者がよくない、というわけではなく、企画運営の問題がほとんどだと思う)が、今回はとても興味深く、感動した。ダントツ1番。やはり、真摯に取り組んでいる人の話はダイナミックで面白い。今回の話者たちは外との関わりもあり、相対的に外大を見ながら、自分たちの取り組みを話すことができるからだろうか。ただ、いつも思うことだが、もっと議論ができるようにしてほしかった。あとは食事と二次会だけなので、時間通り終わる必要はなかったと思う。

食事と二次会。途中で琵琶湖のほとりを歩いたりしつつ、若手の先生とお話できて面白かった。正直、もうそろそろ若手じゃないよなー、と思ってるのだけど、まだ大学内では最年少、、、。

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お疲れ様でした。僕も結構(少しはセーブしながら)言いたい事を或る程度言えたので気分爽快。
村上先生に、「ぶれもなく明快で、聞いていて痛快」と過分の御言葉を頂戴して恐縮しています。ただ、細かく観察すると、色々と反発も窺えます。例えば、T先生の質問には多少そうした気配も認められましたね。喧嘩しないように誤魔化しましたが。こういう問題は、ガツンとショックを与えた後、少し引いておくのが、余り憎まれないコツかと考えています。理解者の裾野は少しずつ広げていくより仕方ありませんね。問題は、社会の情況変化が時間的余裕を与えてくれるか否かですね。時間との勝負でしょうか。

こちらが恐縮します(笑)。50%も理解できてないんじゃないかなぁ、と思っていつも聞いています。

私の周りにいた人や夜話した人は、先生の話にとても共感しておられました。

あとは、徐々に広げていくしかないですね。この日記を読んでくれている教職員の方も結構いらっしゃるようなので、ぜひご意見いただきたいです。もちろん、コメントでもメールでも対面でもなんでもいいですので。

もちろん学生のみなさんでもOKですよ。

私の意見を支持するか否かは別にしても、こうした問題を巡って、職員の方々や場合によっては学生を交えて議論する場所を設けることができればよい、と考えます。議論は、啓蒙の為に最も優れた手段・通路ですね。折角、便利な媒体が有るんですから、利用しない手はない。

私も当然賛否両論あってしかるべきだと思ってます。重要なのはオープンにするかどうかだと思います。議論を通して、意見が変わったり、折衷案が見つかったりすると思ってますので。

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このページは、村上正行が2006年7月30日 23:55に書いたブログ記事です。

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