「少し変わった子あります」

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シスアド補講。例年2月にやっているのだが、要望があり9月にもやることに。3コマ×3日の日程。今日は総勢5名の参加。黒板使いまくりなので、腕が疲れた(笑)。

森博嗣作品は全部読んでいる。作品全体で世界観が構成されているのだけれど、あまりその辺は気にせず(というかあんまり覚えられないので(苦笑))、読んでいる時を楽しんでいる。それで、最新作「少し変わった子あります」を読んだ。これはとても衝撃的な作品だった。目次を見て、1章を読んだ時に結末は想像できたのだけど、それを払拭するくらいのものだった。内容は劇的ではない。ちょっとありふれた感じもする。でも、そこにある雰囲気が怖いのだ。ぜひお薦めしたい1冊である。

ちなみに、大学教員の気持ちも垣間見える。日曜日の午前の研究室の居心地のよさとか、1ヶ月に1回くらい何もなく、研究室に籠もれる日があって、この上ない「幸せだ」ということとか。他の森作品でも大学が舞台になっていることが多く、院生や教員の生活が分かるのだが、この作品がもっともよく表せているような気がする。

コメント(2)

こんにちは。森博嗣の作品、うちの奥さんがよく読んでいます。読むようになったきっかけは、吉本ばななが森博嗣の作品を評価していたからだそうです。

>つよむしさん

コメントありがとうございます。吉本ばななですか。作風はかなり違うような気がしますが、感じるものがあるのでしょうね。

8月末から「カクレカラクリ」「少し変わった子あります」「λに歯がない」と3冊も出たので、ここ数日は、楽しい通勤時間を過ごしています。

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このページは、村上正行が2006年9月 5日 23:55に書いたブログ記事です。

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