総合人間学部同窓会にみる産・官・学?

午前中に所用を済ませ、総合人間学部・人間・環境学研究科同窓会のフォーラム「卒業生が語る総人・人環の生かし方」というイベントにパネリストとして参加してきた。

パネリストは同期の木南君と2期生の城井さん。木南君は現在リサイクルワンという環境問題を取り扱う会社の代表取締役。学部生時代からベンチャーを立ち上げて活動しており、若き経営者、という感じだ。城井さんは前衆議院議員。年下ながらも、政治の世界で生きているだけあって、非常に明確にポイントをあげて堂々とした立ち振る舞いだった。この2人のあとというわけで、かなりどきどきしながらの話となった。まあ、逆に飄々さが目だってよかったのかもしれない。

話した内容は学部時代の生活と総人のメリット、デメリットなど。総合人間学部は教養部解体の流れの中、誕生した学部で、興味があればなんでもできる、というイメージで入学した。実際は大学側はまだそこまで準備できておらず、いきあたりばったりではあったのだが、そんな環境の中、面白い仲間たちと一緒に勉強できたことが一番重要だったと思うし、おかげで境界領域の研究者として生きてこれたのだと思う。自分で興味を持ってなんでもやる、というタイプの人にはこの学部は向いているし、そうあってほしいな、と思う。

産・官・学、というわけではないが、ビジネス世界に生きる経営者、政治の世界に生きる政治家、大学に生きる研究者(私が標準的研究者とは思わないが)、と三者三様の話であり、話し方や雰囲気も違うなぁ、という印象を受けた。本当に他のお二人の話はとても新鮮だった。ビジネスの世界の方が、論理的に考えられているし、結果もプロセスも重要視しているような印象も受けた。もちろんビジネス世界みたいになればいいとは思わないが、大学の世界もどんどん変わっていかないといけないな、と痛感するし、大学の中に閉じこもって、えらそうに振舞ってはいけない、と自戒の念も抱いた。

学部生の参加が多くて、とても驚いた。学部生もいろいろ迷っていると思うが、司会者の植村さんがまとめてくれたように、悩むことが重要で、私たちもしっかり悩みながら進んでいけたらと思う。

懇親会、2次会と同窓生や学部生の方とお話でき、とても刺激を受けた。総人は本当にいろんな分野で活躍する人材を排出できると思うし、私としてもどんどん利用していきたい。城井さんが”総人は偉大なる実験の場”と称したが、この結果を出していくのは卒業生だしね。

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このページは、村上正行が2006年9月30日 23:55に書いたブログ記事です。

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