北稜高校SELHi中間発表会

北稜高校SELHi中間発表会に参加。今年でSELHi採択2年目で、その成果を報告することが目的で、研究授業、議論、講演といったプログラム。京都府以外にも関東や四国などから50名ほどの高校教員が参加されていた。その中に、京都外大の卒業生もいてびっくり。

午前中は研究授業。3限目は1年生のクラスで50分がっちり見学。比較級の文法の授業ながら、問題をまじえたリスニング、ペアワーク、並べ替え、グループワークなどさまざまな活動を組み合わせての授業。生徒も熱心に取り組んでいるし、先生もものすごくいい雰囲気で授業を進められていた。すごいなぁ。こういう授業だったら、今もうちょっと英語しゃべれてたかも。

4限目は2年生のクラス(2クラスを2つずつに分割していたので、合計4つの授業)をあちこち見てまわった。ネイティブの先生のディベートあり、インタビュー番組の設計あり、味のある先生によるニュース読解ありで、バラエティに富んだ内容。すごいなぁ。

昼食後、研究協議。50名以上の英語教員が参加されている中、前に座らされる、、、専門家たちを目の前にして、緊張。コメントも求められる、、、(汗)。1回目はぐだぐだ。あぁ、、、(泣)。2回目は自分の専門にひきつけてコメントしてみる。とりあえず。あー、へこんだ。。。

休憩後、鈴木寿一先生@京都外大の講演。英語指導に関する勘違いについて。話を聞いて、すごい納得した。まずはアンケートに答えさせることで自分の指導について振りかえさせつつ、研究成果に基づいて、実践的な内容に砕いて説明していくところがすごい。あの展開なら現場の高校教員も腑に落ちるのではないだろうか。とても勉強になった。また、講演の最初の部分で、理論なき実践、実践なき理論、ともにだめ、ということを指摘されていた。当然だと思うし、自分でも気をつけないといけないと思う。

あと、研究会、学会の話もされたり、京都外大の話もされた。こういう場で大学のことを話すことが、熱心な教員が大学院に来てくれたり、教員が高校で大学の話をしてくれたりすることにつながるわけで、効率のいい広報になっていると思う。こういう活動こそ推奨されるべきだ、と思う。

運営委員を拝命して2年。授業を見せていただいたりして、ものすごく自分の勉強にはなっているけれど、ほとんど役に立っていない。。。少しでも役に立てるように、かかわりを考えたい。

北稜高校の特長は、英語教員全員がしっかりと関わっていること。これが大きい。また、普通の公立高校であることも大事だと思う。あと、こういう場に各地から50名以上の英語教師が集まって熱心に勉強しているということ。どうしても、問題点だけクローズアップされて報道されることが多いけれど、多くの教員は本当に熱心に活動しているということを知ってもらいたい、と切に願う。

このブログ記事について

このページは、村上正行が2009年1月16日 23:55に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「「下流大学に入ろう!」」です。

次のブログ記事は「水村美苗「日本語が亡びるとき 英語の世紀の中で」」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261