「第3回京都FDer塾」で徳島大の授業検討会を学ぶ

午前中、大学院領域別修論審査会議。日本語教育領域の修士論文について検討する。初めてなので、どきどき。

そのまま、タクシーでキャンパスプラザ京都に移動。京都FD開発推進センター(戦略GP)主催の「第3回京都FDer塾」(PDFはこちら)

徳島大学大学開放実践センターのみなさまにワークショップをしていただきました。

まずは徳島大学の曽田センター長からご挨拶、徳島大学の実践についてご紹介。「組織的FD実施の3要素として、組織・プログラム・システムがあり、システムが組織、プログラムを回すために機能する。こういう役割としてFDマネージャーの仕事があり、職員が担当している」と。確かにこういうところでの職員の役割というのは大きいと思います。

そして、「まず徳島大学としてのFDが何か、ということを考える必要がある。それがあった上での連携」、「特定の人に頼らないFD、スター性のないFD」ということを指摘されました。これはとても重要です。属人性が高い取り組みは、組織に根付かないですからね。いかに組織にノウハウを移転していくか、ということを考える必要があると思います。

つづいて、香川さんから授業コンサルテーション、授業検討会のの解説。まずは、徳島大学での事例や中四国ネットワーク(SPOD)での教材などの紹介。徳島大学のFDでは相互研修型、個別型、集団型、成果発表共有型、学生によるFD、と目的に応じて多様な取り組みをされていて、これらの取り組みの関係性(教員の成長も含めて)も意識されているようで、す乞いと思いました。

授業検討会については、授業参観(映像撮影)の後、教員の発話を文字に起こしてセンターの教員が整理して授業記録を作成します。他にも学生アンケート、授業映像を編集した20分ほどのDVD作成などを準備されていました。この授業記録の素材そのものが大変リッチであり、有用だと思いました。そして、授業説明会では、センター教職員以外に同僚(同じ分野など)や学部のFDリーダー数名に来てもらうそうで、ここがポイントだと思いました。

この後、ワークショップ。アイスブレーキングでFD川柳を作成。そして、実際の授業のDVD、資料
を見ながら、気づいた点、どのようなコメントをするか、などをワークシートに書いて、グループで議論、共有しました。視点も人によって異なり、見直すことができました。

4時間くらいと長丁場のワークショップでしたが、とても有用なものになりました。自分も最近FDをする立場が多かったのですが、受ける立場としてしっかりと授業改善について勉強できたのはとてもいい機会でした。今後の活動に活かしていきたいと思います。

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このページは、村上正行が2010年2月20日 23:55に書いたブログ記事です。

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