桑田真澄という男 「心の野球 超効率的努力のススメ」「野球を学問する」

休み2日目。すっかりひきこもり(笑)。

さて、先日から書きたいと思っていた話題。私は阪神の大ファンですが、野球が大好きです。その中でも、桑田真澄選手には魅了されてきました。個人的には大リーグで1勝してほしかったな、と思うのですが、引退後、早稲田大学大学院に進学、修士論文を1年で提出し、最優秀論文賞を受賞されました。

そんな桑田さんの本が2冊でています。

  


1冊目は桑田真澄・平田竹男a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103239611/masayukishome-22">「野球を学問する」。指導教員の平田先生との対談を通して、なぜ大学院に進学したのか、現在の野球界、野球指導の問題点を指摘しながら、修士論文のテーマである「野球道」の再定義について解説しています。

そして、2冊目は桑田真澄「心の野球 超効率的努力のススメ」。自分の人生について振り返りながら、努力のあり方について指摘しています。副題にも「超効率的努力」とありますが、努力というものはやみくもにするものではありません。彼のいう努力は、根拠のある努力、ということだと思います。

第7章の「指導者とは」というところは、野球を指導している人だけではなく、広く一般の方にも読んでもらいたいな、と思いました。「長時間だらだら練習しない。バランスが大切」「成長段階にあわない無茶で過酷な練習メニューを課さない」「四六時中怒鳴って威嚇しても、選手は成長しない」「無意味な発声ばかりが伝統となる」といった見出し(一部短くしていますが)があります。

私も大学で体育会に所属していましたが、うなずけることばかりです。そして、そのクラブの経験が今の研究者人生にも大きな影響を及ぼしています。

別に野球やスポーツをやっていなくても、「努力」はみんなする必要があります。ただ、がむしゃらにやればいいわけでもありません。努力のやり方を学ぶ、という意味でも大変わかりよく書かれていますので、とても勉強になると思います。

まあ、本当に桑田さんは謙虚な人なので、ちょっと「ほんまにー?」と思うところもありますが(笑)、本当に特殊な環境でいままで生きてきた人の言葉は説得力があります。おすすめです。

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このページは、村上正行が2010年8月14日 23:55に書いたブログ記事です。

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